第12話 見えない侵略者
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、俺も俺も!」
「分かった。なのはと甲児の二人も連れて行け。残りは俺と一緒に敵の動向を調査する」
キリヤマの言い分にハヤタと本郷は頷いた。
二人は名の知れた秀才だ。
故に的確なアドバイスを期待しての事だったのだろう。
「よし、それじゃ早速行こう」
「二人共、当てにさせて貰うよ」
「おうよ! 泥船に乗った気でいてくれよ」
「甲児さん、それを言うなら大船ですよ」
間違えた事を平気で言う甲児にユーノがそっとツッコミを入れた。
***
移動用特殊車両である【ポインター】に乗り込んだ5人は直ちに現場へと急行する為車両の置いてある駐車場へとやってきた。
「おや? そう言えばさっきの金髪坊やは何処に行ったんだ?」
「此処に居ますよ」
そう言ってなのはは両手で抱えていたフェレットを見せた。
それを見せられたフルハシとソガは目を点にした。
一体何を言ってるんだこの娘は?
そう思っていた時だった。
「この姿の方がスペースを取らないんで基本移動の際はこの姿で行くようにしてるんです」
「うわぁ! 鼠が喋ったぞ!」
「何言ってんだフルハシ! そいつはイタチだぜ」
「二人共違いますよ。ユーノ君はフェレットですよ」
二人して間違えたのになのはが訂正した。
まぁとにかくユーノがフェレットの姿で居られると言うのを理解した所で一同はポインターに乗り込む。
そうして、現場へ向い先を急いでた時であった。
細い砂利道を走っていた時の事だ。
目の前を一人の青年が立っていたのだ。
黄色いジャケットとジーンズを履き、大きな布袋を肩に担いだ青年が居たのだ。
その青年がポインターの進路上に立っていたのだ。
「コラッ! そんなとこで突っ立ってるんじゃない! 邪魔だろうが」
フルハシが怒声を上げるも、青年は笑ってみているだけであった。
「何だアイツ? 変な野郎だなぁ」
「ヒッチハイクじゃないですか?」
「だからって今乗っけてる場合じゃないだろう」
後ろで甲児となのはが話し合っている。
その間も、青年は不適な笑みを浮かべているだけであった。
「しょうがない。ソガ、一丁お見舞いしてやれ」
「おう」
フルハシの言葉に頷くとソガは手元のボタンを押した。
するとポインターの正面から白いガスが噴射された。
ガスは青年を覆い尽くして行き、ガスが消えた時には青年も消えてしまった。
「ハハハ、ざまぁみろ」
「え? 今のガスって何だったんですか?」
「只の催涙ガスさ。さて、それよりもさっさと先を急ごう」
そう言いアクセルを踏み込む。
だが、おかしな事にポインターが少しも前に進まないのだ。
「アレ? おかしいなぁ」
「故障でもしたのか
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