暁 〜小説投稿サイト〜
スーパーヒーロー戦記
第11話 集いし力
[6/8]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
丈夫かい? なのはちゃん」
「本郷さん!」

助けてくれたのは本郷であった。
間一髪と言った感じで本郷が助けてくれたのだ。
後少し遅かったら今頃なのはもあの人達の仲間入りであった。

「本郷さん、あれは一体なんですか?」
「恐らくショッカーの仕業だ。奴等がまた新たな怪人を送り込んできたんだ」
「その通りだ! 本郷猛」
「むっ!」

上の方から声がした。
見上げると其処に居たのは巨大な蝙蝠の姿をした怪人であった。
ベルトのバックルにはショッカーを表す絵が彫られている。

「お前は何者だ!」
「ショッカー怪人の人間蝙蝠! 貴様等二人を地獄に叩き落す為に派遣された怪人だ!」
「やはりショッカーの仕業だったのか?」
「その通りよ! 本郷猛! 我等ショッカーは裏切り者を容赦せん! だが、その娘と共に我等ショッカーの軍門に下ると言うのであればこいつらを元に戻してやるぞ」
「卑怯な奴め!」

本郷が愚痴る。
その上で人間蝙蝠が勝ち誇ったかの様に笑っていたのだ。
今コイツに逆らえば感染した恭也達の治療法が見つからなくなってしまう。
かと言って奴等の言いなりになればきっと本郷は脳改造をされなのはも改造される。
苦渋の選択であった。

「ねぇ、本当に治せるんですか? もしそうなら証拠を見せて下さいよ」
「何?」

そんな時、なのはが人間蝙蝠に声を放った。
それを聞いた人間蝙蝠が眉を顰める。

「本当に治すことが出来るって言うんでしたら証拠を見せて下さいよ。でないと私達も貴方の言う事を聞く事なんて出来ませんよ!」
「ふん、生意気な小娘だ。良かろう、丁度其処に居る奴で試してやる」

なのはの言う通りになった人間蝙蝠が恭也の前に降り立つ。

「さぁ、立ち上がり我が翼の棘を自らの体に突き刺すのだ!」

人間蝙蝠が念じるようにそう言う。
すると恭也が一人でに立ち上がり人間蝙蝠の翼の棘に自分の腕を突き刺した。
すると恭也は糸の切れた人形の様にその場に倒れる。
顔に生えていた牙もなくなり顔色も元通りになっていた。

「成る程、その翼の棘さえあれば良いのか。そうと分かればこっちの物よ!」

言うなり本郷が人間蝙蝠の側に近づき主室に羽を毟り取ってしまった。

「ギャハッ! おのれ卑怯だぞ! それでもヒーローか貴様!」
「ヒーローだって偶には卑怯な事だってしますよ! ね、本郷さん」
「え? あ、あぁ……時と場合によるかな」

なのはの言い分に本郷は困った顔をした。
幼い子にどうやって答えれば良いのか返答に困ったのだ。
下手に答えると後で恭也に怒られるからだ。

「とにかく、この人間蝙蝠は俺が相手をする。なのはちゃんはその間にこの棘で彼等を元に戻しててくれ」
「分かりました」


[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2025 肥前のポチ