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スーパーヒーロー戦記
第11話 集いし力
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のは一体何だ?」
「本郷、もしやまたあのショッカーとか言う連中の仕業なのか?」
「そうかも知れません」

本郷は嫌な予感がした。
ショッカーはまた新たな怪人を送り込んできたのだ。
蝙蝠の様な牙を生やし獲物に気づかれずに忍び寄り鋭い牙で突き刺す。
そんな恐ろしい怪人が現れたのだ。
そして、その怪人の狙いと言えば……

「まさか!」
「どうした本郷!」
「すぐに海鳴市に向います!」
「何ぃ! どうしてだ?」
「奴等の狙いが分かったんです。これは多分実験の筈です。恐らく奴等の狙いは俺となのはちゃんの抹殺です!」




     ***




その頃、なのはは学校で1学期最後の終業式を終えて帰宅途中であった。
明日から長い夏休みに入る。
そうすれば甲児やハヤタにまた会えるのだ。
更に本郷とも知り合いになれたし嬉しい事が多くあった。
しかしその中には不思議な少女との出会いもあったが今は余り気にしないで置く事にする。
ともかく今は家に帰りアースラとの連絡をするのが先決でもあった。
友達と別れて普段から行きなれた帰り道を急ぐなのは。
やがて自宅が経営する店にまでやってきた。
元気良く店の扉を叩こうと近づいた時、勝手に扉が開いたのだ。
中から出てきたのは全身分厚いコートで身を包んだ可笑しな人であった。
コートのせいで男か女の判別がつけられない。
そんな人が店から出て行きそのまま町の中へと消えて行ったのだ。

「変な人。こんな暑い時期にあんな格好してるなんて?」

なのははそう思えた。
普通なら絶対しない格好だ。
あんな格好今の時期したら汗だくになってしまうのは必然だ。
だが、そんな事気にしないでなのはは店の中に入った。

「ただいま〜」

元気良くそう言った。
だが、変だった。
声を発したのに返答が返って来ないのだ。
おかしい。
普通なら店を切り盛りしている家族が元気良く出迎えてくれる筈なのに。
疑問に思ったなのはは店の中を見回した。
今の時期店には客が沢山入っている。
勿論用意されたテーブルも皆客で埋まっている。
だが、その客の殆どがテーブルに頭をつけて倒れていたのだ。
料理をそこらへんにぶちまけており明らかに只事じゃない事は理解出来た。

「え? 何、何が起こったって言うの?」

己が目を疑いながらなのはは呟いた。
普通じゃ有り得ない光景だ。
一体何があったと言うのだろうか?

「そ、そうだ! お父さんやお兄ちゃん達は?」

客がこの状態なのだ。
従業員である家族が黙ってる訳ない。
そう思いなのはは店の中へと入った。
其処で見たのは、同じように倒れている父と母、そして姉の姿だった。
一瞬嫌な予感が頭の中を過ぎった。
急いで近くに
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