第11話 集いし力
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仕方ない。
「ま、まぁ明日までなんだし、これも休暇みたいなものって考えるのも良いと思うよ」
「ふぁ〜い、それじゃもう私寝るね。今日は何だか疲れちゃったから」
「うん」
明かりを消し布団に入り眠りに着くなのは。
そんななのはを見てユーノは考え込んだ。
(もう一人の魔法少女、彼女は何故ジュエルシードを集めているんだろう? なのはの言い分からすると悪い子じゃなさそうだけど、油断は出来ないな。でも、一番の問題はショッカーだ。奴等の狙いは多分なのはだ。今もこうしている間になのはを狙っているのかも知れない)
不安に狩られるユーノであった。
彼はショッカーの存在を知らない。
その存在を知っているのは今の所なのはだけなのだ。
丁度その頃、とある町のアパート近くで一人の女性が帰り道を歩いていた。
たった今仕事を終えてアパートの自室に帰ろうとしていた所だったのだ。
そんな時、上空に巨大な羽音が響き渡っていた。
鳥にしては異様な不気味さを感じられる。
背筋が凍りそうになった。
不気味に思った女性は空を見上げた。
其処には月夜に照らされた巨大な影が女性目掛けて落下してきた。
嫌、滑空してきたのだ。
「きゃあああああああああ!」
女性は悲鳴をあげながら逃げようとする。
だが、それよりも早く怪人が女性を捕まえて首筋に牙を突き刺した。
みるみる内に女性の姿が変貌していく。
「ククク、これでお前は俺様の手足も同然だ! 良いかよく聞け! この人間蝙蝠の命令を良く聞くのだ! ある男を殺せ! その男の名は……本郷猛」
***
翌朝、本郷は立花のおやっさんと共にモトクロスのレーシングに出場していた。
普段から練習を行ってきたお陰かタイムは上場。
遂にはトップを抜き去り見事一位で戻ってきたのだ。
「良くやったぞ本郷! 日頃のトレーニングが実を結んだな!」
「有難う御座います。おやっさん」
見事優勝出来た本郷を労うおやっさん。
すると其処へ綺麗な花束を持って女性が歩み寄ってきた。
「おめでとう御座います。本郷さん」
「お、有難う」
花束を受け取る本郷。
すると女性は本郷の体に手を回して頬に口付けをしようとしたのだ。
それを見ておやっさんは焼き餅気味なのか口笛を吹いてそっぽを向く。
照れ笑いしながら本郷はふとバイクのサイドミラーを見た。
其処に映ったのは鋭い牙を生やした女性が本郷の首筋に牙を突き刺そうとしている場面であった。
「止めろ!」
咄嗟に女性を突き飛ばす。
すると女性は魂の抜けた人形の様にその場に倒れてしまった。
やがて女性の姿は元に戻りはしたが同時に息を引き取ってしまった。
「死んだ……だが、今
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