暁 〜小説投稿サイト〜
機動6課副部隊長の憂鬱な日々
第99話:シュミット3佐と高町1尉の一日
[6/8]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
衣所へと消えた。

「ったく・・・何やってんだか」

俺はため息をつくと、夕食の後片付けの続きをするためにキッチンへと戻った。





後片付けを終えた俺は、風呂に入った後なのはとヴィヴィオの寝室に向かった。
寝室のドアをノックすると、なのはの声で返事が返ってきた。
ドアを開けて部屋に入ると、ヴィヴィオの添い寝をしている
なのはの姿が目に入る。

「なのは」

俺が声をかけると、なのはは俺に向かって指を立てた。

「しーっ。今寝付いたところなの」

足音をたてないようにベッドに近づくと、なのははベッドから降りて
俺の隣に立った。
ベッドの上ではヴィヴィオが安らかな寝息を立てていた。
俺が腰をかがめて、ヴィヴィオの頭をひとなですると、ヴィヴィオは
小さな声をあげてわずかに身じろぎする。

「ゲオルグくん」

見上げると、なのはが真剣な表情で俺の顔を見つめていた。

「ちょっと、いいかな」

俺は立ち上がって、なのはに向かって頷いた。
なのはの後に続いて寝室を出ると、リビングのソファに腰を下ろした。
キッチンからグラスに注いだスポーツドリンクを持ってきたなのはが
俺の隣に腰を下ろす。

「で? なにか話したいことがあるんだろ?」

「うん・・・。あのね、今日、はやてちゃんたちとスバルたちの
 魔導師ランク試験について話したじゃない」

「ああ」

「でね、あのあとスバルとティアナに話したら、2人とも高ランク試験を
 受けるって即答したの」

「ふーん。あいつらも随分と自信満々だな」

「そうだね。まあ、あの子たちも戦闘機人との戦闘で、かなり自信をつけた
 みたいだしね」
 
「まあ、そうだな」

「それにね、フェイトちゃんに聞いたら、エリオとキャロも高ランク試験を
 受けるって言ってるみたいなの」

「あの2人もか・・・。それで?」

俺が尋ねると、なのはは首を傾げた。

「それで・・・って?」

「その程度の話で夕方からボケっとしてたわけじゃないだろ?」

なのはがパッと俺の顔を見た。

「わかってたの?」

「ったりめーだろ。俺を誰だと思ってる」

そう言った途端、なのはの口元がわずかに歪む。

「かなわないなぁ、ゲオルグくんには」

なのははそう言うと天を仰いだ。

「それで? 本題は?」

「あのね、スバルたちが高ランク試験を受けるにあたって、何か新しい
 訓練をしてあげたいなって思うんだけど、どんな訓練をしてあげたら
 いいかなって、あのあとずっと考えてたんだけど、なかなか
 おもいいつかなくって・・・」

「なるほどな。で、俺にアドバイスしろと」

「うん。お願い」

真剣
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ