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機動6課副部隊長の憂鬱な日々
第99話:シュミット3佐と高町1尉の一日
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で、ゲオルグくん。婚約者には優しくしてあげんと」

はやてが俺に向かってニヤニヤと笑いながら言う。

「そうだよ、ゲオルグ」

一方、フェイトは至って真剣な表情で言う。

「あのなぁ、はやてはともかくフェイトまで何言ってんだよ。
 あと、高町1尉も仕事中にくだらない冗談を言うのはやめなさい」

さすがに呆れてきて、突き放すようにそう言うと、はやてがつまらなさそうに
口をとがらせる。

「なんやねん。もうちょっとノってくれてもええやん」

はやての言葉を受けて、なのはは苦笑しながら口を開く。

「あはは。ちょっとやりすぎたかな。ごめんね、ゲオルグくん」

「え、え? 冗談だったの?」

一方、フェイトは本気にしたらしく、目を丸くしてはやてとなのはを
何度も交互に見る。
俺はそんな3人の様子に心の中でため息をつくと、話を戻すために口を開く。

「話を元に戻さないか? 結局どっちの試験を受けさすんだ?」

「そうやね・・・。まあ結局は本人の意思によるんとちゃう?」

「元も子もないけど・・・まあ、正論だわな。2人はどうだ?」

はやての言葉を受けてそう言うと、俺はフェイトとなのはに話を振った。

「うん。それでいいんじゃないかな」

フェイトの言葉を受けてなのはも無言でうなずく。

「ほんなら、なのはちゃんとフェイトちゃんからそう伝えといて。
 じゃあ、3人ともおおきにな」





夕方・・・

仕事を終えた俺は自分の車の中でなのはを待っていた。
15分ほど待っただろうか、アースラから出てくるなのはが目に入る。

「お待たせ」

そう言いながらなのはは助手席に乗り込んでくる。
なのはがシートベルトを締めたのを確認して、俺は車を発進させた。

クラナガン市内に向けて車を走らせるのだが、いつもは何かしら話しかけてくる
なのはが黙りこんでいた。
見ると、窓の外の景色をじっと見つめて、時折小さくため息をついている。
さすがに何があったのかと気になったので、声をかけることにした。

「なのは」

「んー?」

「何かあったのか?」

「うん・・・。ちょっとね・・・」

「よかったら話してくれよ」

「うーん・・・、もうちょっと考えてからにする」

「そっか、わかった」

短い会話が終わり、再び車内を沈黙が支配する。
アイナさんの家に着くまでそのままで、ヴィヴィオを
乗せて家に帰る間も、なのはは押し黙ったまま何かを考え込んでいた。

部屋に帰って2人で夕食を作りはじめたが、なのははやっぱり
どこか上の空で、手付きもどこか危うい。
鍋をかき回しながら、危ないなあと思っていたその時だった。
"あっ"というなのはの声につ
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