青空の下での奇襲
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あれ、どれだけの飛距離があるか解る人はいないかな!?』
『計算出たよ! 大体、あれ八百メートルを超えているみたいだよ! ちなみに熱田君とミトツダイラ君はあれくらい行けるかい?』
『無理無理無理! 俺でも大体二、三百くらいしか無理だぜ! 俺だって限界ってもんがあんだよ!』
『そうですわよ! 私も頑張って、それくらいが限度ですわ!』
『……ミトツダイラは半人狼だからともかく、仮にも人体の構造としては普通の人間であるシュウが術式無しにそれだけ飛ぶのは拙僧、おかしいと思うのだが』
『んー。でも、ウッキー。ミトッツァンも術式無しで、しかもシュウやんは一応、流体で肉体を強化しているけど、ミトッツァンはそんなの使ってないから、同レベルだとナイちゃん思うよ』
『つまり、単純に言えば二人とも人外ね』
『お前らーー! それが味方に言う台詞かーーー!!』
『同感ですのよーーーー!!』
その会話を見た学生隊はお蔭で、肩から力を無理矢理抜く結果になり、緊張から少しだけ解放された。
それに自分達で、自分の行動を本気で呆れながら武器を構え直す。
「お前ら! 術式は大事に使えよ───俺は死んでもあの全裸総長に頼むなぞ御免だぞ」
「非常に説得力があるぜ……!」
うむ、と全員でマジ顔になって頷き合いながら、飛んでくる相手に視線を再び向けようとする。
そして実際に撃とうとした瞬間。
『対空攻撃待て!』
全員がその声に反応して術式を止める。
何故だ、と言う声に反応した誰かが声を上げる。
「武蔵内部に運ばれていない大型貨物だ! 下から撃ったら、思いっきり当てちまうんだよ!」
「中身は何だ!?」
「食糧だ!」
その単語に全員が一瞬沈黙して、何となく表示枠を見た。
『おいおいオメェらー。それ、壊すとネイトが怒るぞーー? 怒っちまうぞーー? ネイトは肉好きだから、肉を潰したら怖いぞーー?』
『ひ、否定はしませんけど、こんな状況でそんな事はしませんわ! ───そういうのは後でですわ!』
『最近の女連中は何故こんなにも恐ろしくなっているので御座るか……』
『真面目な話しますけど、それらを失うと第五特務もそうですが、武蔵のこれからの食事情が混乱してしまうので、やっぱり守らないといけません! ───だから、書記! 後は任せますよ!』
『投げたね? 全部こっちに投げたねバルフェッド君? パス練習をしていたはずなのに、何故か千本ノックに何時の間にか切り替えられた気分だよ!』
『いいから何とかしなよコラ』
全員が冷や汗をかいて、冷静に狙わなければという思考に至った。
そう思っているうちに、幅跳び部隊が既に大型貨物の上に到達しようとしていた。
そして、よく見れば両
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