青空の下での奇襲
[12/15]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
ものである。
ナイちゃんもやりたがっていたが、誘導術式が上手いナイちゃんではフェアにならないのを解ってくれていたので、ナイちゃんは笑ってデッサンをするだけに止まってくれた。
最後は浅間が股間を三連発で当ててしまったので負けた。
あそこで、まさか巨乳目がけて突っ込んでくるとは思っていなかったので、動揺したのが悪かったと、反省している。
とりあえず、現実逃避はしたが不味い。
確か、身堅き節制の旧代と新代の力は……!
そこで隆包が口を開けた。
「俺の旧代の力はかなりシンプルだぜ───相手の体感時間を倍に引き延ばす。時は金なりを体現した聖譜顕装だろう?」
続いて、ベラスケスが
「俺のも簡単だ。相手側の能力を使用回数分だけ、減衰させる」
まぁ、何だ。
「節制しろよ極東人。お前ら、そういうの得意だろ?」
瞬間、こちらは全員節制された。
節制が及ぶのは攻撃だけではない。
防御も、速度も、力も、何もかもが節制された。それは、自分だけではなく眼下に見える牽引帯の学生にも及び、そして
「……あ!」
自分のはばたきと速度も減衰された。
不味い、と思う。
自分の空戦技能は速度があっての技である。術式自体は使えると言っても、それも減衰される。
そこで、視界に自分を狙う砲撃の打者の姿が見える。
「くっ……!」
避けれないという事を理解できたので、防御の術式陣を出す。
しかし、そこでベラスケスの減衰と隆包の減衰が両方かかっているせいで、自分の視点からしたら、自分の速度は何時も通りなのだが、自分の体感時間は倍に引き延ばされている。
故に、相手の動きはまるで加速術式を使っているかのように速い。
これでは、間に合わない、と頭の中で思考を引き延ばされた時間で思ってしまい
「なら、元々十トン級の武神ならどうさね!?」
上から鋼の力が落ちてきた。
「来てくれたのマサやん!」
「Jud.ネシンバラにも頼まれていてね。第六特務、直政と、それに地摺朱雀が力を振るうには十分の戦場だからね!」
とは言っても、厄介な戦場である。
何やら、難しい言葉で言っているが、要はこっちは遅くなり、攻撃、防御、速度は減衰されるというこちらにマイナスしかない戦場であるという事だ。
重力航行するまで、まだもう少しかかる。
ならば、そこは自分と地摺朱雀の出番である。
武神の腰のラッチに吊るされている武神用スパナの剛速球。
それを見ていた、野球部の隆包はひゅうと下手な口笛を吹いていたが、それは無視だ。
「くっ……」
やはり、遅い。
自分だけでなく、自分に付随されるもの全てに影響するらしい。
いや、遅いというよりは、相手が速く動いているように見えているせ
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ