第四幕その一
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第四幕 ロゼのワイン
先生はお家に帰ると晩ご飯を楽しみました、この日の晩ご飯はイカ墨のスパゲティにチーズがたっぷりと入ったサラダにサラミでした。
その真っ黒いスパゲティを食べてです、先生は言いました。
「パスタとくればね」
「お酒はですね」
「やっぱりね」
トミーにグラスを手に言いました。
「ワインだよね」
「はい、それで今日のワインですが」
トミーも笑顔で応えました。
「パスタは赤ですが」
「今日はロゼだね」
「そちらにしました」
「美味しいよ」
先生はそのロゼのワインを飲みつつ応えました。
「このワインもね」
「それは何よりです」
「パスタにはロゼもだよ」
「合いますね」
「チーズにも合って」
そしてというのです。
「サラミにもね」
「合いますね」
「赤ワインもいいけれど」
こちらのワインだけでなくです。
「ロゼもね」
「いいですね」
「うん、ただね」
こうも言う先生でした。
「ロゼというとね」
「フランス語ですね」
「英語で言うとね」
先生達の故郷の言葉です。
「まさにね」
「ローズですね」
「薔薇だよ」
「そうなりますね」
「最近薔薇と縁があるね」
先生は今度はサラミを食べました、そのうえで言うのでした。
「僕は」
「そういえばそうですね」
「日笠さんと一緒に薔薇園のティーパーティーに参加して」
「ローズティーも飲んでね」
「薔薇のお庭のお話もして」
「それで今はそのワインだし」
「確かに縁があるね」
動物の皆も言ってきました。
「どうもね」
「それも面白いね」
「薔薇と縁があることも」
「薔薇のお話もしてね、薔薇と縁があることは」
先生はさらに言いました。
「いいことだよ」
「素敵なお花だからね」
「奇麗で香りもよくて」
「しかも食べられる」
「そうしたお花だからね」
「とてもいいよ、ワインもね」
そのワインを飲んでまた言いました。
「そうだしね、じゃあ今夜は」
「ロゼのワインを楽しむね」
「パスタと一緒に」
「それにサラダとサラミも一緒で」
「楽しんでいくね」
「そうさせてもらうよ、それで今日の主食は何かな」
トミーに尋ねました。
「一体」
「パンです」
トミーはにこりと笑って答えました。
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