第一章
[2]次話
トイプードルは長生きする
ふわりはいつも元気だ、たまに体調を崩すこともあるがそうである、そんな彼女を家の中で見てだった。
彼の家族である国崎家の息子でラーメン屋で働いている洋介は考える顔になって父で肉体労働をしている文太に言った。
「ふわりはいつも元気だな」
「それで何よりだな」
「ああ、ただな」
ここで洋介はこうも言った。
「誰だって歳取ってな」
「俺達もな」
「そしてふわりもだよな」
「当たり前だろ」
父は何を言ってるんだという顔で応えた。
「誰だってな」
「歳を取るな」
「爺さん婆さんにならないのはな」
それこそというのだ。
「いないんだよ」
「不老不死はないな」
「仙人か何かじゃないとな」
「なれないか」
「そうだよ」
まさにというのだ。
「本当にな」
「誰でも歳を取るよな」
「ふわりでもな」
「そうだよな」
「そんな当たり前のこと言ってどうするんだ」
「いや、人間今は歳を取ってもな」
それでもというのだ。
「百歳まで生きることも出来るな」
「健康に気を付けて運がいいとな」
「そうだよな、だったらな」
それならというのだ。
「ふわりだって長生きするな」
「ああ、そうだよ」
父はまさにと答えた。
「長生き出来るよ」
「そうだよな」
「それでな」
父はさらに言った。
「トイプードルは長生きするんだよ」
「犬の種類で寿命あるのかよ」
「犬それぞれだけれどな」
個体差もあるというのだ。
「トイプードルはな」
「長生きする酒類なんだな」
「そうなんだよ」
「そうなんだな」
「だからな」
それでというのだ。
「ふわりはな」
「長生きするか」
「ああ、今は五歳か」
「それ位か」
「四歳だったか」
「うちに来て結構経つな」
「それでもまだな」
文太もふわりを見ている、ふわりは今はケージから出て自分のおもちゃで遊んでいる。楽しそうにそうしている。
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