第三幕その一
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第三幕 薔薇の寄生虫
先生は日笠さんとのティーパーティーの次の日は大学で講義を行ってその後はご自身の研究室で学問に励んでいました。
麻酔の本を読みつつです、動物の皆に言いました。
「今日の紅茶はローズティーだね」
「うん、そうだよ」
「昨日薔薇だったしね」
「今日はローズティーにしたんだ」
「どんどん飲んでね」
「嬉しいね、ミルクティーもいいけれどね」
先生はそのローズティーを飲みながら笑顔で応えます。
「僕は他の紅茶も好きでね」
「そうだよね」
「先生どんなお茶も好きだけれど」
「来日してからそうなったけれど」
「やっぱり一番は紅茶で」
「色々な紅茶飲むね」
「そのことも来日してからね」
まさにその時からというのです。
「そうなってけれどね」
「イギリスにいた時はミルクティーだけで」
「他の紅茶は飲まなかったけれど」
「今はそうなったね」
「ローズティーも飲む様になったね」
「イギリスにいるとね」
どうしてもというのです。
「飲むお茶はというとね」
「ミルクティーしかないよね」
「出るお茶っていうとね」
「まさにミルクティーで」
「他にはない感じだね」
「だからね」
それでというのです。
「来日するまでは」
「ミルクティーばかりで」
「ローズティーもあまり飲まなかったね」
「他にはハーブティーもあったけれど」
「ミルクティーばかりだったね、先生は」
「他の人もそうだったね、紅茶の国だけれど」
それでもというのです。
「その紅茶がね」
「他にない感じだったね」
「ミルクティーばかりで」
「もうね」
「他にはなかったね」
「全くだよ、けれど今はね」
そのローズティーを飲みつつ言うのでした。
「こうしてだよ」
「ローズティー飲んでるね」
「他のお茶もで」
「色々飲んで」
「そうしてるね」
「そう、だからね」
それでというのです。
「今日はこうしてだよ」
「ローズティーを飲むね」
「そうするね」
「それも楽しんで」
「そのうえで」
「学問もするよ」
こう言って本を読むのでした、そしてです。
本を読みながらきりのいいところで栞を入れます、そのうえで皆に対してこんなことを言ったのでした。
「実は二世紀には麻酔があったんだよ」
「ああ、中国にね」
「三国志にも出て来る華佗さんが使っていたね」
「そうだったね」
「そうだよ、ただね」
先生は皆にさらにお話します。
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