第三部 1979年
戦争の陰翳
苦境 その4
[4/4]
[8]前話 [9]前 最初 [1]後書き [2]次話
連絡を入れた。
夕方にならないと都合がつかないから、それまで京都でもぶらぶら歩くか」
「ええ」
彼女は、やや俯き、頬をほんのり赤く染めている。
「新婚気分で、市内観光するのも面白かろうよ」
マサキがたわむれに新婚という言葉を出した瞬間、アイリスディーナの全身が発火したように熱くなった。
今までこんな感情をいだいたことがあるであろうか。
「嫌なのか」
「い、いいえ……」
羞恥の感情が、アイリスディーナの胸を焦がした。
もうまともに、マサキを見ることが出来なかった。
[8]前話 [9]前 最初 [1]後書き [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ