暁 〜小説投稿サイト〜
『もしも門が1941年の大日本帝国に開いたら……』
第一話
[1/2]
前書き
[1]
次
最後
[2]
次話
日米の関係が少しずつ悪化していた。しかし、1941年一月に日本帝国は新たなる試練が待っている事に気付かなかった。
1941年一月一日、東京府銀座午前十一時五十分にそれは起きた。突然、銀座のど真ん中に門が現れて、中からゴブリンやオーク、中世ヨーロッパの騎士の服装をした集団が出現して市民を殺傷し始めたのだ。
「蛮族どもよッ!! よく聞くがよい、我が帝国は皇帝モルト・ソル・アウグスタスの名においてこの地の征服と領有を宣言する」
死体が築かれた場所にその帝国の旗が置かれるのであった。
この事態に時の近衛内閣は即座に軍の出動を要請。近衛第一歩兵連隊等が緊急出動をした。
海軍も横須賀航空隊や館山航空隊から旧式の九六式艦上戦闘機や最新鋭の零式艦上戦闘機一一型が出撃をして銀座上空を飛行していたワイバーンを七.七ミリ機銃と二十ミリ機銃で駆逐してから地上に対して機銃掃射を始めた。
「砲撃始めェッ!!」
現場に到着した砲兵隊が三八式野砲で砲撃を始めて帝国軍を蹴散らしていく。更に九二式重機関銃も射撃を開始して帝国軍兵士の命を刈り取っていく。
九七式中戦車が五七ミリ戦車砲を撃ちながら帝国軍兵士を踏み潰していく。帝国軍は果敢に反撃してきたが、上空からの零戦や陸軍も九七式戦闘機を出してきて(隼はまだ制式採用されていない)機銃掃射で血の水溜まりに倒れていく。
「総員着剣ッ!!」
連隊長の言葉に三八式歩兵銃を持つ兵士達は三十年銃剣を装着した。
「突撃ィッ!!」
『ウワァァァァァァァァァーーーッ!!!』
日本軍は雄叫びを上げて混乱している帝国軍に必殺の銃剣突撃を敢行するのであった。
近衛首相は事態の沈静化をしようとしたが、既に諸外国にも事件の事は知れ渡っておりどうする事も出来ずに内閣を総辞職をした。近衛内閣の後に陸軍大臣だった東條英樹が首相に就任して非常時を宣言するのであった。
東條首相は集まった記者(外国人記者を含む)に説明をした。
「当然の事であるがその土地は地図に載ってはいない。「門」の向こう側はどうなっているのか? その一切が謎に包まれている。だがそこに我が国のこれまで未確認だった土地と住人がいるとすれば――そう、ならば強弁と呼ばれるのを覚悟すれば特別地域は日本国内と考えていいだろう」
東條総理はそう言う。
「今回の事件では多くの犯人を『捕虜』にした。これは日本帝国に対する宣戦布告である事が明確だからだ」
東條総理は捕虜を強調する。
「よって「門」を破壊しても何も解決しない。それはまた「門」が現れるかもしれないからだ。そのためにも向こう側に存在する勢力を交渉のテーブルに力ずくでも着かせなければならない。相手を知るた
前書き
[1]
次
最後
[2]
次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]
違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
しおりを解除
[7]
小説案内ページ
[0]
目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約
/
プライバシーポリシー
利用マニュアル
/
ヘルプ
/
ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ