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パソコンを人質にされて
第二章

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「何でパソコン人実に取ったのかな」
「どうしても名前で呼んで欲しくてです」
 桜花は顔を赤くさせて答えた。
「折角お付き合いしてるんですから」
「それでなんだ」
「はい、どうしても」
「それでなんだ、そこまでしなくてもお願いされたら」 
 それならとだ、津島は言った。
「言ったのに」
「そうですか」
「それなのに」
「ですからどうしてもと思いまして」
「パソコン人質に取ったんだ」
「勿論本当にかけたりしませんから」
 桜花はこのことは断った。
「そうですから」
「桜花ちゃんそんなことしないしね」
「はい、ですから」
 それでというのだ。
「安心してましたよね」
「うん、けれど今度からこんなことしないでね」
 津島は桜花に憮然とした顔で告げた。
「やられていい気持ちしないしよくないことだからね」
「そうですよね」
「そう、だからね」
 それでというのだ。
「今度からは何もしないでね」
「真面目にですね」
「言ってきてね」
「そうします」
「うん、じゃあ折角うちに来てくれたし」
 咎める顔から微笑んでる顔になってだった、津島は桜花にあらためて言った。
「お茶飲む?お菓子もあるけれど」
「ご馳走してくれるんですか」
「うん、どうかな」
「悪いですね」
「悪くないよ、折角来たんだし」
 優しい微笑みでの言葉だった。
「それじゃあリビングでね」
「お茶を飲んで」
「そしてね」
 そのうえでというのだ。
「お菓子も食べよう」
「わかりました」
「お茶は紅茶でお菓子はマカロンだよ」
「いいですね。それじゃあ出すのお手伝いします」
「悪いね」
「我儘聞いてくれてちゃん付けて呼んでくれましたし」 
 桜花はにこりと笑って述べた。
「お付き合いしてますから」
「いいんた」
「はい、一緒に用事しましょう」
「それじゃあね」
 二人で話した、そしてだった。
 津島は桜花と一緒に家のリビングに出た、彼の部屋は二階でリビングは一階でそこで一緒にお茶とマカロンを出した、そのうえで共にどちらも楽しんだのだった。


パソコンを人質にされて   完


                     2024・7・17
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