第七十五話
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ても割りと皆気にしないようだった。
この世界では空飛ぶトカゲなぞさしたる珍しさも無いのだろう。
「なんか、初々しいわね」
ソラがキャロとエリオを見て微笑ましいと呟いた。
「わたし達もまだまだ若いよ」
と、ソラの呟きになのはが突っ込んだ。
しばらく散財して屋台物を楽しむと、一路郊外へ。
「さて、これから深板たちのリクエストからモルス山脈へと行く事になるのだが…深板にファート。行っても大丈夫なのか?」
彼らの知識にあると言う事は原作があり、その主人公が行ったと言う事だろう。その辺は大丈夫なのかと問う。
「俺達もただ出店で騒いでたわけじゃないぜ。ちゃんと情報収集は済ませてある。大丈夫だ、どうやらまだ原作の数年前っぽいぞ」
良く分からないがまだ世間に四天王と呼ばれる人達の存在が余り知られていない時期と言う事らしい。
「それじゃあ後はどうやって行くかだね」
フェイトが思案する。
「どうやって行くの?飛行魔法?」
問いかけたなのはだが、それに俺は否と答える。
「いや、ここで魔力を使うのは得策じゃない、全員が飛べるわけじゃないし、フリードと俺とソラで手分けして乗っけていこうかと思う」
「乗せる?」
どういう事となのは。
「忘れているかもしれないけど、俺とソラはドラゴンに変身できるんだよ」
と言った後に俺はその姿を銀色のドラゴンに変える。
「きれい…」
呟いたのはフリードを使役するキャロ。
「きゅるーる」
フリードは何が嬉しいのか俺の周りをくるくる飛び回っている。
「アオさんっ!?」
「アオさんがドラゴンに変身したっ!?」
驚きの声を上げたのはシリカとエリオ。
あ、そう言えばシリカにはこの事を教えてなかったっけ…あまり変身しないから忘れていたよ。
「わぁ、パパかっこいいっ!」
ヴィヴィオはドラゴンを目の前にしても臆することなく、寧ろ嬉々として俺の背中によじ登ってくる。
「ま、この姿なら二・三人は運べるだろ。後はソラとフリードと俺とで手分けすれば問題ない」
「そうだね」
そう同意したソラも金色のドラゴンへと姿を変えていた。
そう言えば深板達がさっきからやけに静かだな。
そう思って視線を二人に向けると二人とも白めを剥いて気絶していた。
そうか、一般人の彼らには刺激が強かったか…
そんな彼らを背中に乗せるとそれぞれ俺達に乗り込み俺は空を駆ける。
翼を動かし、空を駆けるこの感覚は人の形で空を飛ぶのとはまた別の心地よさがあった。
「おおおおおっ!?速いっ!落ちるっ!た、たすけ…」
「あははははっ!はやいはやいっ!」
背中の上でファートが絶叫していた
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