第15話
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事か?今度はこいつを使い潰す気か?)
1周目のハドラーとは似て異なるガルヴァスの存在に困惑するマトリフ。
「……例の3人が逃げちまったんで、次はお前の番かい?」
マトリフの予想を鼻で笑うガルヴァス。
「私があの馬鹿の部下だと?なめられたものだな」
ブロキーナは既に臨戦態勢であった。
「だが……わしらの味方では……ないのであろう?」
「だとしたらどうする?」
「つまり、おぬしが魔王ハドラーの部下である証拠」
ガルヴァスは鼻で笑いながらハドラーちゃんを嘲笑う。
「あのアホの手下と見下した時点で、私の全てを見抜き損ねたと言っておこう……私とハドラーとか言うアホでは頭のデキが違う」
自分の頭を右人差し指でトントンと叩くガルヴァスの余裕を視て、ガルヴァスの現在の立場を見抜いてしまうアバン。
「つまり、貴方はハドラーより弱い……と言う事なんですね?」
アバンの予想外過ぎる憶測に困惑し狼狽するガルヴァス。
「……は?……貴様……今何と言った?……」
凍れる時間の秘法を利用したハドラーちゃん撃滅作戦が失敗に終わりそうに対するイライラも加味しているのか、アバンはガルヴァスへの挑発に怒気を加える。
「貴方はハドラーより弱いと言ったのだ!」
流石にイラっとしたガルヴァスの叫びが木霊する。
「ぬ!?……貴様あぁーーーーー!後ろ盾の意味も知らぬアホ女と一緒にするなぁーーーーー!私の戦略……どこが歪んでるぅーーーーー!?」
ガルヴァスは怒りに任せて大魔王バーンから授かった鎧を上空に出現させる。
「なんだありゃあ」
少しだけ冷静になったガルヴァスが人を小馬鹿にしたかの様な笑みを浮かべた。
「くく、これは偉大なる大魔王バーン様より授かった最強の鎧……こいつの前では、貴様等も強風に屈する落葉同然―――」
「やはり弱いですね?」
「何!?」
「『偉大なる大魔王バーン』と言った時点で、貴方は既に大魔王バーンと戦う理由を失い、大魔王バーンに勝つ事を諦めている……そんな弱り切った心で魔王ハドラーに勝てると、本気で思っていたのか!?」
再びガルヴァスの怒気満載の叫びが木霊する。
「いい加減にしろ貴様ぁーーーーー!貴様は自分の事をあのアホ女と同じくらいバカだと見下しているのかぁーーーーー!?このバカ男がぁーーーーー!」
それに引き換え、ハドラーちゃんはあまりの恥ずかしさに赤面しながら狼狽えた。
「た!?何で俺が貴様に持ち上げられねばならんのだ?俺は貴様の敵だぞ!」
アバンに敗れて消滅寸前のサルガメは、ガルヴァスが召喚したデッド・アーマーを見て嫌な予感がした。
「待て……その鎧をどうやって動かす!?まさか、俺がこの中に入れって事なのか!?」
ハドラーちゃんも全く同じ嫌な予感をしていた。
「もう良いサルガメ!お前はもう
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