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一つの発明に至るまで
第二章

[8]前話
「だからね」
「副業にしようとも思ってなくて」
「それでね」
 そのうえでというのだ。
「家計を圧迫することもね」
「していないわね」
「そう心掛けてるよ」
 まさにというのだ。
「本当にね」
「そうよね」
「うん、ただね」
 夫は妻に話した、共に夕食後食器を洗いつつ話した。
「発明はエジソンさんが言ってたけれど」
「どうしたの?」
「いや、九十九パーセントの努力と」
 それと、というのだ。
「そこにね」
「一パーセントの閃きね」
「それがあってね」
 それでというのだ。
「成るものだね」
「そうなのね」
「だからね」
 それでというのだ。
「発明の時はいつも汗を流して」
「閃きを待ってるのね」
「そうなんだ」
「それで閃きが来たら」
「その時にね」
 まさにというのだ。
「ことが成るよ」
「発明出来るのね」
「そうだよ、エジソンさんの言う通りだよ」
 こう妻に言うのだった。
「だからこれからもね」
「努力しながら」
「閃きを待つよ」
 妻にこう言った、そしてだった。 
 この時は食器を洗った、だがここでだった。
 食器を洗うスポンジを見てだ、もっと大きいと使いやすいと閃いた。それで少し大きなそして細部を変えてみたスポンジを発明してだった。
 特許申請してそれが通って商品化された、それが幾分収入にもなって一家は喜んだ。息子も娘も言った。
「お父さん頑張ってね」
「これからもね」
「うん、そうしていくよ」 
 努力して閃きを待つ、そう言ってだった。
 この日も発明について余暇の時に頑張った、この日は閃きはなかったがあれこれと考えていったのだった。


一つの発明に至るまで   完


                    2024・7・15
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