第三部 1979年
戦争の陰翳
核飽和攻撃 その1
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上がる。
この世の終わりのような光景。
それでも関わらず、ソ連艦隊は続けて、1200発の核ミサイルを再度発射する。
ミサイルの作動は85パーセントだったが、月面の敵を一掃することはできた。
米軍基地は跡形もなく消え去り、爆風が吹きすさぶ。
月面攻撃隊司令は口元をゆがめる。
攻撃の効果は完璧だ。
あれほど恐れられていた100万のBETAは、ものの5分で消え去った。
ただ気になるのは光線級の存在だ。
だがどれほど偵察をしても、その存在は認められない。
ルナゼロハイヴの方面に逃げだしているBETAの生き残りにも、それらしき影はなかった。
男は、口つきタバコのカズベックを取り出すと、火をつける。
とりあえず、あとは、G元素の確保だけだ。
戦術機に乗った囚人兵300名をハイヴの中に送り込ませるという簡単な仕事だ。
男は紫煙を吐き出すと、安心したかのように不敵の笑みを浮かべるのだった。
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