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IS《インフィニット・ストラトス》‐砂色の想い‐
セカンドトライ
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います。見つかれば説教ですみませんでしょうね。

 ふと、帰還して顔を合わせた箒さんを思い出してしまう。
 あの時の箒さんはひどかった。いつもの凛々しさは『紅椿』を身に着けていたときよりも更に無くなっていて、ただただ後悔の念だけが漂っていたように思えます。

 あの精神状態は非常に危ういです。下手をすれば専用機に二度と乗らない、なんてこともあり得ます。と言ってもそれは箒さんの問題であり私の問題ではありません。喝を入れることは出来ても立ち直るか直らないかは箒さん次第。

 確かに箒さんは大事な友達ですが……専用機を持っている以上甘えは許されない。私だって本音を言えばもう福音とは戦いたくありません。ですけどそれは出来ない。なぜならそれが専用機持ちの、将来国の代表を担う可能性のある私の責任です。
 以前の箒さんと同じく専用機持ちに専用機のない人の気持ちが分からないように、専用機を持っていない人に専用機持ちの気持ちは分からないものなんですよね。

 出来れば私だって一夏さんの容態を見ていたい。セシリアさんもそうだ。だってこうなったのは私たちが一瞬でも遅れたせいだから。作戦自体は失敗だったけど最初からブースター全開で向かって入れば2人とも無傷でもう一回作戦を行えたはずだ。だからこれは私たちの、私の責任。

 だからこそ私は、今私の出来ることをする。

「あむっ……」

 コードを引っ張ってくる過程でキーボードから手が離せないので口で銜えて引っ張っていき、手の小指を使って器用に接続する。
 よし、これで一通り終わったかな。

 最終チェックのために投影型ディスプレイを接続して最終確認をする。

『外装追加……完了。
各種兵装の入れ替え……完了。
出力調整……完了。
追加装甲接続……良好。
装甲内部空気圧……良好。
密閉システム……良好。
センサー各種……良好。
保護フィールド……良好。
圧力計算は実戦にて微調整。

状況オールグリーン。各部実験データを参照の上、状況によって微調整を必要とす』

 はあ……確かにこの合宿は『ISの非限定空間における稼働試験』が目的で、他国にばれずにデータ収集できるのはIS学園だけだから送ってくるものは間違ってないんですけど……ことここに至っては完全に選択ミスです。本国の人を恨みたいですよ。

―周辺豪州監視衛星との接続を確認、索敵を開始―

 ISのハイパーセンサーを本国の衛星とリンクさせてこの周囲一帯に索敵をかけてもらう。あんな命令があった以上衛星がこの周辺に配置されているのは明らかです。
 ステルスモードに入っていれば通常の監視衛星で見つかるわけは無いけど……もしかしてってこともあるし、一応。

―『銀の福音』を確認、現在地より30km―

 嘘! 見
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