第一章
[2/2]
[9]前 最初 [2]次話
その時にだというのだ。
「その時からね」
「私が十八の時にって」
「お店のことももっとじっくりとね」
店は母が開いたのだ。それで経営している店だ。夫の健次郎は会社のサラリーマンをしている、普通の家庭dと言っていい。
小百合はその店のことをこう唯に言うのだ。
「私の後は小百合ちゃんだからね」
「私がお店を継ぐのね」
「そうよ。小百合ちゃんは私の娘で」
それにだというのだ。
「弟子だから」
「弟子?」
「十八になればわかるわ」
ここでも多くを言わなかった。小百合は。
妖しい笑みを浮かべてこう娘に言うのだった。
「その時にね」
「私がお母さんの娘なのはわかるけれど」
「弟子ってことは?」
「それってどういうこと?」
「お店のものの作り方とか。どうして売れるかとか」
そうしたことを話す小百合だった。
[9]前 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ