第41話
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まり進んでいませんでしたし、もしかして具合でも悪いんじゃ…………?」
ジュディスがいつもと比べて静かであることに加えて食も進んでいないことに気づいたニナはジュディスを心配そうな表情で見つめて声をかけた。
「…………へっ?あ、ううん大丈夫、元気いっぱいよ。――――食事も済んだところで改めて本題に入らせてもらうわ。ニナから大体の話は聞いてる―――――解決事務所、いえ”裏解決屋”だったわね。その筋では名前も通ってるそうだけど…………あたしたちがポケットマネーを出してまで”あの件”を頼む価値が本当にあるのかしら?」
ニナに答えたジュディスは一瞬ヴァンに視線を向けた後話を始め、試すような視線でヴァンを見つめた。
「……………………」
「先輩…………ここで蒸し返すんですか?」
ジュディスの問いかけはある程度想定していたのかヴァンは何も答えず目を伏せて黙り込み、ニナは複雑そうな表情でジュディスに訊ねた。
「アンタの直感を疑うわけじゃないけどあたしたちの立場を忘れちゃダメよ。ディンゴ・ブラッドだっけ?あの記者はまあ信用できそうだけど。下手したらもっとタチの悪いスキャンダルに繋がりかねないんだし。」
「ハッ、さすがトップ女優。そこらへんはキッチリしてるか。確かに”裏”に片足突っ込んでる奴らに安易に借りを作るもんじゃねぇな。ま、そちらもどうやらギルドには頼りたくない事情もあるみたいだが?」
ジュディスの忠告にニナが答えを濁している中アーロンは口元に笑みを浮かべてある指摘をした。
「ぐっ…………」
(ま、だろうなぁ…………)
(はい……)
(あの時見せた彼女の性格を考えるとその内自らボロを出すような気がしますけどね…………)
「…………?」
アーロンの指摘に反論がないのかジュディスは唸り声を上げ、ジュディスが怪盗グリムウッドである事を知っているヴァンとフェリは納得し、メイヴィスレインが呆れた表情を浮かべて推測している中ヴァン達の様子が気になったアニエスは不思議そうな表情を浮かべた。
「えっと…………?別にスキャンダルとか後ろ暗いことがあるわけじゃないんです。…………ただ、狭い業界なので関係者の悪戯の可能性もあって。そんな時、警察やギルドだとどうしても内々というわけには…………」
「確かに…………重犯罪ではない限り、”示談”で済ませたいわけですか。」
「そうそう、そうなのよ〜。お嬢さんわかってるじゃない!」
ニナの話を聞いて推測を口にしたアニエスにジュディスは口元に笑みを浮かべて頷き
「?理屈はわかるが何で蒸し返すんだ?”アンタの方”は微妙に後付けっぽいけど…………なんか胡散臭ぇな?」
(コイツはコイツで鋭いし。)
「アーロン、彼女に失礼でし
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