第六章
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。
人を呼んだ。そして彼等にこう告げた。
「こいつを捕まえろ。そして徹底的に取り調べろ」
「水子を手に入れている経路ですね」
「それですね」
「流産したものを手に入れているのならまだいい」
身の毛がよだつがそれはまだいいというのだ。
「しかし殺したりして手に入れているのならだ」
「放ってはおけぬ」
「それ故ですか」
「調べて場合によっては容赦するな」
憲兵は軍の中の警察である。だから男を捕まえて取調べをするには越権であると言ってよかった。しかし今はあえてこう命じたのだ。
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