暁 〜小説投稿サイト〜
武士
第四章
[2/2]

[8]前話 [9] 最初 [2]次話
この事態が変わりますが」
「戦争で死んだ者より脚気で死ぬ者の方が多いのではないのか」
 茂平はこんな風にも考えだしていた。
「これは」
「そうかも知れませんな」
「この有様は」
「死ぬ者があまりにも多いです」
「動けぬ者はさらに多いです」
 とにかく脚気による被害が多かった。それは極めて深刻なものだった。
 それで茂平もこのことに真剣に危惧を覚えていた。それでこう言うのだった。
「こういう事態になればだ」
「はい、何とか助かろうとしてですね」
「そのうえで」
「妙な行動に走る輩が出かねない」
 つまり軍人としてあるまじき行いが出る危険があるというのだ。
[8]前話 [9] 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ