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私 あの人のこと 好きなのかも やっぱり好きなんだよ 昔からー
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 それでも、私はやっぱり恥ずかしくって 身体は池の方を向けたままで・・・その時、石畳さんが「真織ちゃん こっち!」と、振り返って・・・

「うん あどけない いい表情だ その調子」と、何枚も撮ってくれていた。

「寒くないかい? 今日は天気も良いし 出来れば、夕陽に照らされた君の身体を撮りたいんだけど・・・」

「ええ まだ 少し 時間ありますね」と、言う私に着ていたジャンパーで被ってきてくれていた。夕方までの時間、私が持ってきていたおにぎりを食べながら

「うまい 君は素晴らしいよねー 彼氏は こんなの いつも食べているんだろう?」

「うん まぁ 時々」

「そうかぁー 羨ましいなぁー 君も幸せそうだ」

「うふっ 幸せなんですかねー」私は、石畳さんのジャンパーを羽織ったままなんだけど、自分が素っ裸だってことを忘れていた。

 辺りが茜色になってきた頃、私は再び池の水際に向かった。もう、恥ずかしさも無くて、自然と池に誘われていたのだ。片側から夕陽が差し込んできて、カメラに向かって手を広げていた。そして、そのうち髪の毛も水をすくって濡らして自分でもその気になっていたのだ。

「良い写真が撮れた まるで 女神だったよ こんなのおそらく 僕の 生涯で一度きりなんだろな ありがとう 申し訳ないけど 中年のオッサンの眼で見てしまっていたよ 汚れが無くて健康的な輝いている美しい身体だった そんなの拝めるなんて世界中で僕一人だろうな」

「私こそ ありがとうございました いい記念になったと思います 石畳さんで良かったぁー でも 二人だけの秘密にしてくださいよ 写真も」

 そして、石畳さんは中善寺湖で日帰り温泉というとこに車を停めて、身体が冷えているだろうから温まりなさいと勧めてくれた。彼も一休みしたいからと言っていた。

 その後、日光市内のレストランに連れて行ってくれて、フランス料理風だった。近郊の野菜を使った前菜とスープ。ニジマスだというミィキュイに那須和牛の炭火ステーキと自家製のパン。どれも美味しくって初めて食べるものばっかりだった。

「今日のことは彼には話してあるのかな?」

「いえ 人前で服を脱ぐなんて 言える訳ないじゃぁ無いですかぁー」

「だろうな 僕も まさか お嬢さんなのに そんなことするなんて 思ってもいなかったからー 戸惑っていたんだよ」

「ふふっ 石畳さんじゃぁなかったら お願いしてなかったかも・・・ 密かに 決心していたんです でも 結婚できたら その時には彼にも・・・」

「そうか 君は 思い切ったことをするね」

「母の影響かも 私は 母の分身らしいからー」

「そうなんだ 愛されて育ったみたいだね」

「ええ とっても 大切にされて 母に言わすと 宝物
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