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天真爛漫
第一章
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けれどお父さんの仕事の関係でね」
「日本に来たのね」
「そうだよ。それで向こうでもアメフトをやってたけれど」 
 ジャスティンは身振り手振りも踏まえて明るい顔で友美に話していく。
「この学校でもアメフト部があるって聞いてね」
「それでなのね」
「うん、入ろうと思ってだけれど」
「アメフト部の部室の場所なら知ってるから」
 友美はジャスティンにすぐにこう言った。
「何なら今からね」
「ああ、案内してくれるんだ」
「私でよかったら」
 こうジャスティンを見上げて言う。その大きさに戸惑いながらも整った顔立ち、そして明るいが礼儀正しい態度に友美は何か感じるところがあった。
 だがそれは今は僅かなので気付かずそのうえで彼をアメフト部の部室に案内した。
 これがはじまりでジャスティンは何かあるとすぐに友美に学校のことを聞く様になった。それは何故かというと。
「最初に話をして教えてくれたからね」
「それでなの」
「うん、だから何か話しやすくてね」
 それで彼女のところに来ているというのだ。
「それに聞きやすいし」
「そういうことね。それじゃあね」
 面倒見がいいことでも知られている友美はジャスティンの頼みを断らなかった、それでだった。
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