第一章
[2]次話
岡田監督と喧嘩
阪神タイガースの監督である岡田彰信は大阪出身である、その為高校まで大阪であったことは有名である。
「あの人高校北陽ですね」
「それで中学は明星や」
大阪のある中小企業で課長をしている豊田輝太郎は新入社員の中西求道に話した、豊田は細い目に苦み走った顔で黒髪を短くしている。中西は大きな目でバタ臭い感じの顔で黒髪は真ん中で分けている。二人共大柄であるが豊田は痩せていて中西はやや太っている。二人は今上本町のハイハイタウンで仕事帰りに飲みつつ話している。
「あそこや」
「元々玉造の人で」
「工場のな」
「高校まで大阪で」
「大学は早稲田や」
「大学だけあっちですね」
「あの人はな、何でもな」
豊田はビールを飲みつつ話した。
「絶対に早稲田に行くって決めて」
「早稲田に入ったんですね」
「それでそっちで活躍してな」
「阪神に入ったんですね」
「それで今に至るんや」
「何でも阪神のタニマチのお家で」
「子供の頃から阪神ファンやった」
そうだったというのだ。
「それで阪神に入って監督までやってる」
「生粋の阪神ファンですね」
「トラキチや」
「そうですね」
「そや、それでその頃の早稲田スポーツ推薦なくてな」
そうであってというのだ。
「高校一年から家庭教師つけてもらってや」
「勉強してですか」
「受験で合格してな」
そうしてというのだ。
「早稲田に入ったんや」
「そやったんですね」
「早稲田のレベルは知ってるやろ」
「はい、大阪から離れたことないですが」
中西は豊田に冷奴を食べつつそれでもと応えた、二人でカウンターに並んで座ってそのうえで飲んで食べて話している。
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