前科があるから厄介だ!
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えるフリをしてるわ。
「……で、結局は俺等は如何すれば良いのですか!?」
私達の結婚エピソードを愛しい彼女と仲良く手を繋ぎながら聞いてたピパン君が自分達はの今後の行動として尋ねてきた。
そう言えばそうよねぇ……
当初はルドマンさんへの対応の方法として始まった話題だし、それを教えてもらえず当時の話題のオチとして語られても困ってしまうわね(笑)
「事前に知らせておけば、あのジジイだって勝手に恋人(結婚相手)を選んだりはしない。根本的に娘や孫に激甘なだけで、悪いジジイじゃないんだよ。ただ問題は、二人の関係を伝えるタイミングとかなんだ」
「そうですね……ピパン君の事を知ればお祖父様も拒絶はしませんでしょうし、寧ろ我が家へ取り込もうと必死になるでしょうね」
「……そ、そうだな。まぁピパンはグランバニア人である事を止めないけどな!」
「だとすると何も問題は無いって事ではないのですか?」
「問題はあるよ!」
痺れを切らしたピパン君の言葉に、夫が疲れた声で否定する。
「その娘の母親が問題なんだ!」
夫に言われ視線がデイジーに集まる。
そんな視線に気付いた当人も、溜息と共に視線を床へと落とす。
この娘なりにデボラの事は意識(厄介事として)していたのだろう。
「ご、ごめんなさい……や、優しいお母さんではあるn……」
彼女なりに謝罪をする……だが私等には最後まで声が聞こえない。
「多分、間違いなく我が儘を言ってくるだけなので、伝えるタイミングさえ間違わなければ大丈夫だと思うよ」
「う〜ん、僕もルディーの意見に賛成だけど、そのタイミングってのが難しい。それって何時だよ? アイツが我が儘言わない時ってあんの?」
「確かにそんなタイミングは希有ですけど、伯母さんはデイジーの事を溺愛してますからね……」
「……成る程ね」
あら、やだ。リュカの顔が悪い事を考えてる時の顔……そしてルディー君は、そんなリュカと一緒に悪い事を考えている時のウルフ君の顔と同じ。
この子……本当にウルフ君寄りの人物なのね!
“性格が柔和で、人当たりが良いウルフ君”……
そんな人間気持ち悪る! ……かと思いきや、実際に存在すると、まぁまぁ良い感じかも?
リュカ的には欲しい人材かも?
“味方にしたい”と言うよりも“敵にしておきたくない”って感情だと思うけど……
ビアンカSIDE END
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