暁 〜小説投稿サイト〜
黒い親友が白魔術を学び始めて俺を痛めつけようとしている
4.また別の日の放課後
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んで通わせてもらった総合格闘技のキッズコース、まさかキミ相手にも役に立っちゃうとはねえ」

 学ランが取り払われる。
 単純な筋力ではおそらく日高のほうが上なのだが、逃れることができない。
 さらにワイシャツも引きちぎられ、素肌が露出した。

 あらわになった大胸筋や腹筋。
 日高が逃げようと体をくねらせているせいで、その見事さが皮肉にも強調されている。
 冷や汗で湿るそれらの上に、竹岡が指先を()わせた。

「日高は体もかっこいいね。無駄がないし、努力してる感じがよくわかる」

 そして――。

「ぐふっ」

 まずは一発、拳が日高の腹部にめり込む。

「ぅっ」

 胸にも一撃。
 さらに、竹岡が拳を振り上げ……そこでとめた。
 ギュッと一度つぶった日高の目が開く。

「いいね。漏れる声も、苦痛に歪む顔も、怯えがまじった目の光も」
「……ふ、ふざけるな……」
「お、その頑張って出した感じの反抗的な表情もいい」
「ぐぁっ」

 今度は左頬に拳が命中。日高の頭部が大きく振れる。
 顔からも冷や汗が噴き出していたため、飛び散った飛沫が日差しによって光った。

「今度は反対側もね」
「ぐはっ」
「肩もいこうか」
「あぁっ」
「腕もかなあ」
「う゛あっ」

 叩打音と、日高の苦悶の声が、続く。

「んー、そろそろ少し弱ってきたかな?」

 上半身をまんべんなく殴り終わると、もう日高に逃げる余力はないと判断したのだろう。
 竹岡は体勢を崩し、日高のズボンのベルトに手をかけた。

「や、やめ……ろ……」
「やめないよー」

 乱暴な手つきで下も脱がしていく。
 ボクサーパンツは脱がすのではなく破き、取り除いた。

「付き合い長いけど、こんなにちゃんと見るのは初めてだね」
「……」
「うん、僕より大きい。タマの色が黒っぽくなくてきれいなのは、日高が割と色白なのと関係あるのかなあ」
「……っ」

 一とおり観察が終わると、また拳をあげた。

「じゃあ、いくよ。破裂はしないと思うけど、万が一しても治せるから安心して」

 狙いが睾丸であることを示唆する言葉。
 恐怖と絶望が浮かぶ日高の顔を確認すると、笑みを浮かべながら拳を落とした。

「う゛ああ゛ああっ!!」

 光が差しているのに、なぜか薄暗い理科準備室。
 大きな悲鳴が響いた。



「ぅ……ぐ……ぁ……」

 床に倒れたまま、ほぼ裸であえぐ日高。

「今日は中間報告だし、間違って殺しちゃうと生き返らせることはできないから、ここまでだね。楽しかったよ」

 そばに座り込み、満足そうにそれを眺める竹岡。

「いやあ、これが完全に元に戻せて何もなかったことにできち
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