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Fate/WizarDragonknight
再洗脳
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蝶。
 氷の内部で蝶が爆発し、氷は炸裂断のように飛び散る。すると、細かい氷の雨がビーストの全身に突き刺さっていく。

「ぐあっ……マジかよ……!」

 痛みを堪え切ったビーストは、さらに頭上の巨大な氷の岩塊へ言葉を失った。

「はっ……?」

 その氷を作ったフロストノヴァは、明らかに体に無理をさせている。伸ばす彼女の腕もまともに上がっておらず、その手も震えている。

「ふざけんなあああああああああッ!」

 もう、逃げる体力も残っていない。
 氷の隕石が、今にもビーストを押し潰……

「ジェノサイドブレイザー」

 突如、赤い光線が氷の隕石を即座に蒸発させる。
 ビースト、そしてアウラも。
 響も、フロストノヴァも、パピヨンも一様に呆然とした表情を浮かべていた。

「何が起こったの?」

 アウラの問いに対し。
 ビーストの頭上から、その答えが降って来た。

「繁華街で乱闘とは、いい御身分だな」

 その声を聞いただけで、ビーストは、そして洗脳中の響の表情に緊張が走る。
 ビーストの視界に入る黒い羽根。
 目の前に降りてきたのは。

「そう……あなたが……会いたかったわ」

 すっかり強気になったアウラが目を大きく見開いている、聖杯戦争最強の参加者。

「キャスターのサーヴァント……!」
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