暁 〜小説投稿サイト〜
私 あの人のこと 好きなのかも やっぱり好きなんだよ 昔からー
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あっ ブロッコリー サラダに入れちゃったー」と、独り言を言っていた。あのマネージャーに忠告されていたのを忘れていた。だから、食べている時に、伊織利さんのを「横取り」と言ってブロッコリーを突き刺していると

「知っているのか?」

「ウン 小野寺瞳さんが教えてくれたの」

「ふ〜ん あいつとそんな話したんだ・・・」

「ウン イオに一番近いガールフレンドなんだって! 時々 ご飯作りに来てたらしいやんかー でも 一度もなびかんかったってー 明るい人よねー」

「・・・まあな 気持ちのいい奴だ」

「なびかなかったの?」

「あぁ 真織が居たからな」

「ねぇ マオが宇都宮に来てなかったら どうしてたの? マオだって 他の男の子と・・・なってたらー」

「それは・・・何となく なんとかなるかなぁーって」

「ええ加減なー マオは 必死やったのにー」

「まぁ まぁ ごめん その分 大切に愛して行くからー」 

 私は、そんなに愛されていたのに、あの時 ひどいことを言ってしまってーと、こころの中で謝っていたのだ。伊織利さんからお風呂に誘われて、もう、素直に一緒に入っていった。そして、湯舟の中でも抵抗も無く彼のものを脚の間から・・・私は、優しく撫でるようにして、軽く握ったりもしていたのだ。ふと 香波ちゃんが言っていたように お口で含んだりしたら、伊織利さんも喜ぶんだろうか 私に出来るだろうか ソフトクリームみたいなもんよ 愛おしい人のものだものー それとも 退かれてしまうかなー とか 普通 女の子って こういう時って 躊躇しないのだろうかとか 妄想してしまっていた。

 だけど、その日は、短パンも履かないで、少し女の子っぽいショーツのままでベッドに入った。彼は、私のお尻を撫でていたけど、キスをして胸に手をあててくるだけで、それ以上のことは無かったのだ。それでも、彼のバイトは夕方からなので、私達は次の日の昼過ぎまでベッドでそれなりにイチャイチャして過ごしていた。私にとっては それだけで幸せな時間なのだ。

「なぁ やっぱり マオはイオの祖先のことを確かめたい それに、マオのおばぁちゃんの祖先も・・・夜叉が池にも行ってみたい」

「そうかー じゃぁ 春休みにでもな 山の雪も融けているだろうからー」

「うん それで 納得できたら マオは イオと・・・こだわりも無く 結ばれると思う・・・」

 その後は、私はイオに抱き締められて、また 糸姫様が優しく微笑んでくれている夢を見ていたみたい・・。
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