暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはエトランゼ(異邦人)改 再構築
1部 魔窟海鳴市
1章 始まりは突然に
その名は南條綾
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「俺の指があぁあああああああああああああああああああああああ」
「うぎゃぁあああああああああああああああああああああああああ」
その獣たちの如き合唱が、野外に響き渡った。指を切り裂く悲鳴が、工場のコンクリートに反響してよく響き渡る。
殺戮の光景に触れると、かなり俺自身もつらいが。
見知らぬ攻撃は恐怖を生む。
だからこそ、この程度の犠牲は許容範囲内。
まあ、やくざ映画でよく見かける指切り遊びだ。
だが、その光景は思いのほか精神的に訴えかけてくる。
これで終わりかと期待したが、これはまだ序章に過ぎなかった。
俺自身見通しが甘かった
「二人共、俺の後ろから出るな?今度はお願い聞いて」
俺は二人を見据えながら、そう言葉を紡いだ。
「後ろっていっても、危ない!」
敵の攻撃が迫る。
しかし、その攻撃はまるで透明な壁によって阻まれるかのように、俺の前で弾かれる。
「それぐらいの攻撃では俺の
盾
(
シールド
)
を貫通することはできないな」
無表情なまま、メイドは刀を振り下ろそうとしていた。このメイドはやはりアンドロイドのようだ。ここからは呪文を唱える番だ。地面に手を置き、俺は力強い言葉を放つ。
『
礫峰槍把
(
ドラッシュガン
)
』
ズバシュ
地面から突き出した鋭い岩が、メイドを串刺しにする。その瞬間、メイドからはボルトやビスが飛び散る。確かに、自動人形だった。だが、ロボットでもやはりいい気持ちはしなかたった。
「俺の自動人形が……」
氷村は目の前で倒れたメイドを見つめ、信じられない様子だった。
普通の人間なら、蹂躙されるだけだっただろう
あいにく、俺は普通の人間ではない。
「お、お前等何してるッ!?銃なら大丈夫だ。コイツを撃ち殺せぇええッ!!?」
再び、俺は力強い言葉を放つ。
『飛び
道具保護
(
プロテクションノーマルミサイル
)
』
「撃てぇえええええッ!!!」
氷村の叫び声に応えて、大量の弾丸が飛び出す。今度こそ、敵の顔に笑顔が浮かぶ。
だが、その弾丸は俺の前に届く前に、すべて地面に落ちた。
「バ、バカな……」
そんな光景を受け入れられない者がいる。
「……貴方は、一体――」
後ろから少女たちから質問された
「えっと自己紹介してなかったな?」
俺は後ろを振り返りながら言った。
「私の名前は綾 南條 綾」
「・・・南條」
「・・・綾さん」
今の状態でも、格好良く自己紹介できたかな。でも、まだ警戒は解かない。
「全く小学生の女子供泣かせるとか、普通では信じられないクズ野郎だ。
貴様の心と体に恐怖の2文字を刻んでやる」
そして指を相手に向けて俺はこのように言っ
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