暁 〜小説投稿サイト〜
私 あの人のこと 好きなのかも やっぱり好きなんだよ 昔からー
6-4
[1/3]

[8]前話 [1] 最後 [2]次話
 月曜日、私は我慢出来なくて伊織利さんに会いたい どうしてもとおねだりしたら、彼はバイトを10時で切り上げるから部屋で待っていると言ってくれたのだ。そして、私もバイトを終えて急いで彼の部屋に行った。

 部屋に入るなり、私から彼の胸に飛び込んでいって、キスをせがんでいた。しばらくお互いに舌を絡ませて、ベッドに倒れ込んで、抱き合った後

「どうしたんだい? なんかあった? 急に・・・」

「うん あのね 話聞いて これは、本当の話らしいからー 深川翠さん 知っているでしょ?」

「あぁー マドンナ」

「土曜日にね あの人に呼ばれて おウチに遊びがてら、行ったのよ そこでね あぁー 何から話たらいいのかなぁー 混乱してしまってー」

「まぁ 順番はどうでもいいよー」

「あのね マオとイオは 普通の関係じゃぁないかも知れないの」

「普通? だよな まだ マオと最後までしてないしー」

「もぉー 真面目に聞いて! そーじゃぁ無くってぇー! ずぅーっと ずぅ〜ぅっと昔に愛し合った仲なのよー だから、マオは最初にイオを見た時、初めてでなくて懐かしい気がしたのよー それに、ふたりで 似たような夢をみたって言ったことあったじゃぁない! あれは 偶然なんかじゃぁないのよー」

「ふ〜ん・・・ マオ 情緒不安定なんか? まぁいいやー それで マドンナとどういう関係が?」

「あの人の家族はね7年前位にこっちに越してきたの その前は福井の山奥といっても岐阜にも近い所 その県境辺りにね 夜叉が池というところがあるの 翠先輩の弟さんがね 小学校の3年生の時に行方不明になっていて、だけど、そこに迷い込んだらしいの その時に着物姿の女の人が現れて、その人は着物を脱いで裸身で弟さんを抱きしめるようにして池の中に連れてったそうよ 2.3日はそのままだったみたい それで、4日後に突然帰ってきたんだけど、全身ずぶ濡れだっんだって」

「そう その不思議な話をしたかったんかい?」

「違うよ! まだ あるの! その弟さんがね言うには その時の女の人 糸姫って言うらしいんだけど、弟さんを岸に戻して池の中に消えていくときには大蛇の姿になっていたそうよ それでね その人に抱かれている時に、身の上話みたいに聞かせてくれたのがね その池には昔から竜神白雪様が住んでいると言う言い伝えがあって、村には飢饉が続いたので、生娘を生贄として差し出して雨を降らせてもらおうと その女の人 糸さんが選ばれそうになったんだって その時、糸さんには愛し合った男の人が居て ふたりで竜神様に許してもらう様にお願いしようと 池に向かったの だけど、竜神様は聞いてくれなくて 糸さんだけを連れ去ったんだって! それで、自分の娘になれって、大蛇に化身させられたそうよ その竜神白雪様
[8]前話 [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ