暁 〜小説投稿サイト〜
私 あの人のこと 好きなのかも やっぱり好きなんだよ 昔からー
6-4
[3/3]

[8]前話 [9] 最初 [2]次話
 でも 怒ってるんか?」

「怒ってなんかおらへんけどなー ウチがイオを追ってここに来て、深川翠さんに出会って、その弟さんにも・・・ 糸姫様に導かれたんやー あのなっ! その弟の大地君 行方不明になって帰ってきてから、村の祭りの横笛をすごく上手に吹けるようになったんやってー それまでは、全然そんなこと無かったそうよ だから、こっちに越してきてからもフルートで・・・天才的なそうよ 糸姫様が特異的にさせたんだって! それに、併せて翠先輩もピァノがすごく上手になったそうよ そのピァノにウチは魅かれるように・・・全部、糸姫様が導いてくれたのよー」

「う〜ん・・・ 出来過ぎた話だなーぁ フルートかぁー 俺も突然 練習したなぁー」

「わかったわ じゃあね! ウチは夢で見たのよ 糸姫様に抱かれてね そして、(真織 伊良夫さんが見つけてくれたのね 幸せになって 沢山の元気な子供を産んでね 私の無念を晴らしてちょうだいな)って言われたワ 眼が覚めたら、着ていたものが汗をかいたとは思えないほど濡れていたの 池の水よ それに、あそこも湿っていたわ・・・ イオだか そのイラブって人にだか 抱かれている夢も見たわ それと ウチがね マオがあの時 いらぶ って叫んだ時 どうして 伊織利さんは 戻って来てくれたのよ!」

「うっ ・・・ あの時 このままじゃぁ ダメだって どこからか 声が・・・」

「ほらぁー 私達は 結ばれる運命だったのよ 糸姫とイラブさんの・・・」

「・・・ そんなことって・・・」

「マオはね その夜も昨日の夜も 震えて怖くって イオが側に居てくれたらってっ 思ってたの・・・」

「マオ 泊まっていくか?」

「あー 外泊の届けしてないからなぁー」

 でも、私はイオのベッドで寄り添って寝たのだ。彼は、抱きしめていてくれた。でも、「沢山の元気な子供を産んでね って言われたんだろう?」と、言いながらも キスを交わしただけで、私の身体をやさしく朝までず〜っと抱いていてくれただけだった。
[8]前話 [9] 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ