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私 あの人のこと 好きなのかも やっぱり好きなんだよ 昔からー
6-3-2
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ック受けて居るみたいよ 突然なんだものー」

 その後は、先輩が大学の話とか差しさわりの無い話をしていて、深川家が福井の山奥で代々、土の売買をしていて、こっちに越してきても畑とか芝生農家、苺農家に栽培土を作って売買していて、川の側に作業場があると言っていたのだ。帰る時には、ゴウの散歩がてらだからと「越してきた時には、ウチの周りには家がチラホラとしか無かったのだけどー でもね・・・真織ちゃんの今の彼氏・・・昔から・・・結ばれる運命だったのかも・・・」と、言いながら駅まで送ってくれたのだ。

 だけど、帰り道で私は頭の中が混乱していた。夜叉が池・・・生贄・・・いらぶ?・・・糸姫?・・・私が・・・? あの夢に出てくるのは、いらぶ? 伊織利さん?  そんなことって・・・でも、伊織利さんも 似たような夢を見たってー だけど、100年、200年以上も前の話じゃぁない それも、言い伝えなだけでしょ と、打ち消していたのだけど・・・

 その夜、夢の中なのだろう。浮遊していた私は池のほとりに居て、あの糸姫だろう人が池の中に立って居る。確かに、でも、そこに居るのは私なのだ。(真織 伊良夫さんが見つけてくれたのね 幸せになって 元気な子供を沢山産んでね 私の無念を晴らしてちょうだいな) と、言って、私を抱いてきていたのだ。そして、着物を脱いで裸身になったかと思うと、キラキラした肌が大蛇となって渦を巻いた水の中に消えて行った。

 夢を見た。眼が覚めた時、パジャマがわりのTシャツがぐっしょりと。大汗をかいたのか、池の水で濡れてしまったのかわからなかった。でも、髪の毛も濡れていて、私のあそこも粘っこく湿っているような気もしていのだ。

(伊織利さん・・・イラブ? 私 その人に抱かれていたわ・・・気持ち良くて不思議な感覚だった 夢だったの?)

 その日は、朝からバイトの予定で、だるい身体を引きずって行ったのだけど、ず〜っと、伊織利さんに会って抱きしめて欲しいと そのことが頭から離れなくて不安なのだ。私は 今 どこに居るの?

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