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私 あの人のこと 好きなのかも やっぱり好きなんだよ 昔からー
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オは一瞬 夢を見ていたみたい イオと林の中を手を繋いで歩いていて、突然 樹に囲まれた静かな池のほとりに出るんだぁー そのまま 池に・・・ そこで、現実に戻ったの だけど、あれは、確かにイオだったよ 温かい感じ・・・」
「・・・俺 ・・・中学の時 越してきたやろぅ? その時に 誰か女の子と手を繋いで、林の中を歩いて、池が見えたら・・夢から覚めていた。 時々 そんなことがあった その女の子は誰かわからないけど・・・ そんなわけ無いよなぁー マオと同じ夢なんてー」
「・・・イオ ・・・マオはね イオと最初 出会った時 イオを見て 懐かしい感じしたのよ イオは そんな風に思わなかった?」
「・・・した マオが俺のことを呼んでいると思った」
「やっぱり イオとマオは ず〜っと 昔から結ばれているんだよー それが、生まれる前からかも」
「マオなぁ 恐いこと言うなよー ただの 偶然だよ! 今は、気持ちが通じてるから そう思うだけだよ」
「そうなんかなぁー でもね イオに抱き締められてる時もだけど 向こうのイオの部屋でも 懐かしい匂い感じるのよねぇー」
「ちょつと 待てよー その部屋ってなんだよー 入ったのか?」
「ごめんなさい おば様がね パッチワークのベッドカバーお見せするからってー 伊織利さんの部屋だったのね その時 懐かしい匂いがした気が・・」
「じゃぁ 見たのか? あの書いたもの」
「うん 俺が好きでいるのも勝手やろー ず〜っと って」
「だから あの時 ウチの勝手やー って言っていたのか」
「うん その時 決めた! マオは伊織利さんの側に居るべきなんだと」
「マオ ・・・ 昔はどうだったのかとかは関係無い! 今が マオのことが好きだ 離さないよ」
「うん マオも好き! ずぅ〜っとネ」
その後、伊織利さんがせっかくだからと、馬に乗せてくれて、帰って来てからも、彼の部屋で、肉団子の甘酢あんかけ。二人で団子を丸めて、オーブントースターで焼いて、ピーマン、たまねぎで甘酢あんを作って・・・帰る時も、ちゃんと彼に抱き締められて私達なりに愛を確かめていた。私は、それで、やっぱり無理やり追いかけてきて良かったと 幸せを噛み締めていたのだ。
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