”激唱インフィニティ”
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___今日に後悔___
___なんてしない為に___
唄が、パピヨンの顔を歪めた。
爆炎から飛び出した響が、またしても彼の上を取ったのだ。
「何!?」
___闇さえも___
___ハートの___
___チカラへと___
___食いしばる痛みも握って___
小規模ながら素早い蝶たちの特攻。
それは、響に何度も爆発を与えていく。
響の体は、だんだんと傷ついていく。だが、それでも響の進みは止まらない。
その掌底は確かにパピヨンの腹を貫き、近くの建物の屋上へ突き落とした。
「……ッ!」
だが、空中の響は無防備。
そう判断したのだろう、フロストノヴァが彼女へ手を伸ばす。
無数の氷柱が、空中の彼女へ発射される。
だが。
__全霊の___
「Let’s fly!」
___歌を___
響は足で氷柱の先端を踏み砕き、
__全霊の___
「Let’s fly!」
___想いを___
そのまま向かい側の氷柱を砕きながら高度を下げていく。左右交互に着地しながら、フロストノヴァへ迫っていく。
___どんなにも離れても___
___君へ「ゆうきをちかう」___
フロストノヴァはすぐさま氷の防壁を展開。
だがそれも、再び響のハッケイの前には、いとも簡単に砕け散る。
そのままフロストノヴァを吹き飛ばした響は、アウラへ標的を定める。
___再び今___
「Let’s fight!」
___風を___
「この……化け物っ!」
アウラは叫びながら、天秤を振るう。
だが、響の速度は、アウラの洗脳魔法の効力が利き切る前に接近を許してしまっていた。
___再び今___
「Let’s fight!」
___覚悟を___
息を呑むアウラへ、響は拳を固める。
「勇者……ヒンメル……ッ!」
___覚悟を何度___
___流し___
響の拳が、何かを口走ったアウラの腹へ炸裂する。
顔を大きく歪め、くの字に曲がったアウラ。
___何度血を___
___流し___
さらに、響へ群がる残った死体たち。
だが、響のガングニールはその姿を変えていた。右腕をより鋭い先端にした回転する形態___ドリルの形となり、天高く突き上げる。
___愛と呼べる日々まで___
アウラの隣まで飛翔し、彼女の真横で、響は死体たちへドリルを向けた。
___築いたと思うか?___
そのまま地面を貫いたドリルから迸るエネルギーが、全てのアウラの人形たちの体を貫き。
「激唱インフィニティイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイッ!」
そのまま、その地にいる全ての死体たちは。
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