第一章
[2]次話
犬も泳げば上手になる
国崎家の愛犬ふわりはトイプードルである、トイプードルは元々水鳥の狩りで用いられる狩猟犬だったので水に入ることに抵抗がない。
それに泳ぎ上手だ、雌であるその彼女をだ。
今国崎家の父親の文太と母親の百合子はドッグランの場所にあるプールに連れて行って犬用のプールで泳がせていた。
その泳ぎを見てだ、文太は言った。
「前に比べて上手になったな」
「泳ぐのが?」
「ああ、犬かきがな」
文字通りのそれがというのだ。
「前と比べてな」
「そうね」
百合子もふわりがおヨグを見て応えた。
「前はもっとね」
「泳ぐの遅かったな」
「そえで泳ぎ方もね」
「今より下手だったな」
「ええ」
まさにというのだ。
「そうだったわ」
「そうだな」
「それがね」
今はというのだ。
「前よりね」
「上手になってるな」
「そうなっているわ」
「やっぱりあれか」
文太はプールで楽しそうに泳ぐふわりを見つつ言った。
「犬も泳ぎをよくやってるとな」
「泳ぎが上手になるのね」
「訓練と同じでな」
それでというのだ。
「泳ぎをよくやるとな」
「その分上手になるのね」
「ふわり元々泳ぐの好きだろ」
「それでこうしてね」
「暑いとよくここに連れて来てな」
「プールで泳がせてるわ」
「よくそうしてるからな」
暑いと、というのだ。
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