第四話 ウルトラ兄弟の危機その八
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「そうだ。だからこそ」
「わかってるぜ、補佐官」
「あの連中を集中的に狙うぜ」
ジョージとリュウがキングジョーとベムスターに攻撃を仕掛ける。だが殆どどころか全然効いていない。
「何なの、あれ」
マリナが平気な顔をしているキングジョーを見て言う。
「無茶苦茶強いじゃない」
「キングジョーはかってウルトラマンセブンを苦しめているんだ」
テッペイが答える。
「だからその強さもかなりのものなんだ」
「しかもベムスターもかよ」
「かなりやばいな、これは」
リュウもジョージも流石に顔を苦くさせている。
「マケット怪獣を出しますか?」
「いや」
だが隊長はコノミの言葉を取り下げさせた。
「今マケット怪獣を出せばその存在を知らないウルトラマン達を混乱させかねない」
「ではどうするのかね」
補佐官が隊長に問う。
「ドドンゴとかを狙うか」
「そうですね」
結局話はこれに落ち着いた。
「キングジョーやベムスターは無視しろ。他の怪獣を狙え」
「GIG!」
皆それを受けてドドンゴやバサラ、スフィンクスに攻撃を仕掛ける。その間もメビウスはザラブ星人との死闘を続けていた。
「御前がその新入りのウルトラマンか」
「どうして僕のことを知っている」
「御前達のことは念入りに調べさせてもらった」
「何!?」
「これまでの戦闘でもな」
「それじゃあ今までの怪獣や宇宙人達は」
「そうだ、全ては我々が仕組んだことだ」
ザラブ星人は今それをはっきりと言った。
「最初からな」
「それに我々だと」
そしてここでも重要なことがわかった。
「御前達は手を組んでいるのか」
「ふん、そんなことはすぐにわかると思うがな」
バット星人がそれに答えてきた。
「そうよ、全ては地球を侵略する為」
「その為だったのだ」
「やはりな」
タロウがそれを聞いて納得したように頷いた。
「そうだろうと思っていたが」
「そうなっていたか」
ヒカリも言う。
「そうだ、では覚悟はいいな」
ザラブ星人はメビウスへの攻撃を激しくさせてきた。
「ここで貴様を倒す。死ぬがいい」
「何のっ」
前に向かって放たれてきた蹴りを足首のところで掴んだ。
「何っ!?」
「そうとわかれば容赦はしない。この地球を渡すわけにはいかない」
「そうだっ」
タロウもそれに応える。
「ザラブ星人、バット星人、御前達が何人来ようとも」
「我々は負けない!」
「メビウス、タロウ教官」
ヒカリが二人に言ってきた。
「スフィンクスは俺がやる。だから」
「わかった」
「彼等は私達の手で」
二人もその言葉を受ける。そしてザラブ星人とバット星人を投げ飛ばしたうえで構えを取ってきた。
「喰らえっ!」
「受けてみろ!」
タロウと
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