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私 あの人のこと 好きなのかも やっぱり好きなんだよ 昔からー
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声で叫んでいたら、奥の方から

「うえぇー マオウかぁー ふぁいりなよー」と、朋子先輩の声がした。酔っぱらってる。

「おぉー うわさの美少女 真織ちゃんかぁー」という声を横目に身体を避けながら奥に入ると、ピンクのタオル地のルームウェア姿の朋子先輩が崩れ落ちそうに座っていた。

「あのー 苺 いっぱい貰ってきたんで・・・リーダーにもって思って・・・」と、言いながら二人の男の人を見ていたら

「怖がらなくていいよ 両隣の ウチの用心棒達だりゃー 今日は酒盛りしてたんだはぁー ちょうどいいちぁー その苺 フェタとって洗ってちょー」と、先輩はもうヘロヘロなんだ。私が、ヘタを取ってお皿に乗せて出すと、先輩は3ッ掴んで一気に口にほおり込んで、だらだらと果汁が流れだすのも構わずに・・・。私は、ティシュで先輩の口元を拭いて

「大丈夫ですか? こんなに飲んでしまっていて 男の人を前にして・・」

「なんなん? マオは 心配すてんのぉー でぇーじょーぶだよ この二人はウチのこと 女って思っとらんからー なんなら 脱いで見せたろーかぁー」

「もう やめてくださいよー」と、私は先輩の手を押さえていると

「いつも 飲むと こんなだから 平気だよ 心配しないでも おとなしく、ちゃんと寝かせるから・・ 真織ちゃんはイオの彼女だろう?  俺は、桾沢慎吾(ぐみざわしんご)ラグビー部4年 イオは高校の時の後輩なんだ 君達が仲良くやってるの見てるよー あいつは腰が弱いから、もっと鍛えてやってくれよなー」

「はぁ? ・・・? ? ? 鍛える???」

「今の わかんないなら いいよー その様子じゃあ まだ、してないみたいだなぁー さぁ そろそろ コイツをベッドに運んで、お開きにすっか」

 朋子先輩は、もう、寝っ転がっていて、ひょいと抱え上げられてベッドに寝かされていた。その後、二人は私が洗い物を終わるのを待っていてくれて、部屋の外に出て鍵をかけていた。そして、ドァの小窓から鍵を投げ入れて

「真織ちゃん 遅いし、送って行くよ 襲われたら大変だからー」

 いいです 大丈夫です という私を、寮のところまで送ってくれたのだけれど、幸い、私のことは聞かれず、朋子先輩の今までの武勇伝の話題だった。彼等が真面目な人で良かったのだけど、私は部屋に戻ってから・・・彼の腰を鍛えてくれよって何?・・・まだ、してないみたいって何?・・・まさか あれのこと? と 独りで勝手に火照っていたのだ。

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