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私 あの人のこと 好きなのかも やっぱり好きなんだよ 昔からー
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って 辞めちゃったの でも、本当は後輩に負けたから、限界感じたのよねぇー 根性無いんだからー」

「バカ アキなぁー そーやって 兄貴を見下すような言い方するな!」と、言い返しているのを背中にアキちゃんは私の手を取って足はハウスのほうに向いていたのだ。

 ハウスの中では、大きそうな形の良いものを2粒だけだよって言われて、ヘタを取ってそっちから食べたほうが甘いよ。先っぽのほうが甘いからーと教えられて、後はお爺さんがもう帰って来てるはずだから、売れ残ったのをねと言われた。倉庫に戻って、それを食べていたのだけど、別に私には違いも分からなかった。それよりも、こんなに苺を食べたのっても初めてだったのだ。

 その間にお兄さんは、庭でカンカンに火をくべて上に鉄鍋のようなものを置いて、木の蓋を被せて、さつま芋をアルミでくるんだものを焼いていてくれた。

「お昼ご飯のかわりネ ウチでとれた紅はるか おいしいよー」と、アキちゃんは塩も用意していてくれた。アツアツでねっとりしていておいしいぃー。アキちゃんは少量の塩をかけていたけど、私はそのままでよかった。

「ねぇ 彼とはいつから?」

「う〜ん いつからというかー」と、私は伊織利さんとの駅での出会いから入学するまでの全てを話したのだ。

「すんごいねぇー マオちゃん 根性あるよねー アキには とても そんなこと出来ない」

「ふふっ 何かに憑りつかれたみたいでしょ アキちゃんは 彼氏は?」

「ううん 今は居ない 高校のときは付き合ってた子居たけど 別れた というより振られたのかなー」

「そう アキちゃん いいのにねー」

「ふっ アキは あんまりベタベタするのって 嫌だからね そのうち 他の子に乗り換えられたの 高校3年の秋だったわ でも それで良かったんだと思ってるの あいつ あいつは根性無いんだものー」

「ふ〜ん アキちゃんって 厳しいんだね!」

「そんなこと無いけど お兄ちゃん見てきているからね」

「だって・・・ さっき 根性無いってー」

「違う! あれは お兄ちゃんは もっと 根性あるはずでしょ! って意味」

「好きなんだ お兄さんのこと」

「そりゃー 優しくて、賢くてー 膝さえ痛めてなきゃーな 俊平さんよりも実力はあるはずだ それにぃー この焼き芋だってぇ〜 何にも言って無いのに 用意してくれていたのよ 優しいんだんべ?」

「んぅだ!」と、私はアキちゃんのお兄さん思いに感心していたのだ。

 帰りには苺パックとかジャムをお土産に貰ってきたので、ひとりじゃぁと思って、朋子先輩の部屋を訪ねて、ピンポンしてドァを開けるとごっつい男の人がふたりして現れたのだ。

「あっ あー リーダー居ますかぁー」と、私は驚いてしまって、大
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