第三話 六番目の戦士、八〇番目の戦士その七
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ルスの力が復活しない為に。しかしその力の殆どを使った為に」
「変身出来ないんですね」
「残念だがその通りだ」
タロウは苦い顔でそれを認めた。
「だからこそ私達が来た」
「地球を守る為に」
「そうだったんですか」
「メビウス」
タロウはメビウスに顔を向けて言う。
「今度の戦いは激しいものになる。それでもいいな」
「はい」
だからといって引き下がるメビウスではなかった。彼も背を向けるわけにはいかなかったのである。
「ウルトラキラーザウルスも。攻め寄せてくる宇宙人達も」
彼は言う。
「必ずや守ってみせます。地球の皆の為にも」
「よし」
タロウはその言葉を聞いて満足そうに頷いた。
「わかった。それでは戦うぞ」
「ええ」
「最後までな。おそらくすぐにまた来る」
「宇宙人達が」
「そうだ。彼等を退けウルトラキラーザウルスの封印を解かせない」
それが彼等の戦略目的であった。
「それでいいな」
「ええ。僕はやります」
澄んだ、邪念のない瞳が今のメビウスの瞳であった。
「何があっても」
「よし!」
タロウはその言葉を聞いてまた満足そうに頷いた。
「ではやるぞ、いいな」
メビウスだけでなく他のウルトラ戦士達もそれに頷く。今彼等を史上最大の決戦が待ち受けていた。しかし彼等はそれを前にしても怯んではいなかった。
第三話 完
2006・11・28
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