第三話 六番目の戦士、八〇番目の戦士その三
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「極悪宇宙人ばかりじゃないか」
「けれど妙だな」
ジョージが首を傾げさせてきた。
「どうしたの?」
「いや、こいつ等がここまで出て来てるってことがな」
マリナに応えて言う。
「こいつ等相当タチ悪いんだよな」
「うん、そうだよ」
テッペイはジョージに答える。
「かなり来ていた侵略宇宙人達の中でも特にね」
「そうだよな。何でそんなのが急に一杯出て来るんだ?」
彼は言う。
「何かおかしくないか?」
「言われてみればそうですよね」
コノミもそれを聞いて気付いた。
「変ですよね。ブラック指令が来たり」
「そうだな」
リュウも気付いた。右手を口に当てて述べる。考える顔をしていた。
「あの連中も一緒に来てるってぽいな」
「連携してるってこと?」
「ああ。動き見てみろよ」
マリナに声を返す。
「レオとアストラの相手をマグマ星人とババルウ星人が相手してその後ろからテロリスト星人が来てる。何かただ単に来てるってだけじゃねえぜ」
「そうだな」
隊長もそれに頷いてきた。
「リュウの言う通りだ。彼等は連携している」
「じゃあやっぱり」
「そうだ。これはかなり危険だ」
「あっ、ヒカリが来ました」
コノミが言う。そこにヒカリが現われて彼がテロリスト星人の相手をする。
「これで三対三ですね。互角ですよ」
「いや、まだ油断は禁物だ」
だが隊長はそれを制止する。
「おそらくはまだ」
「ええっ、またレーダー反応」
テッペイはそれを見てまた泣きそうになる。
「今度は三体です」
「おい、どうなってるんだ本当に」
ジョージも焦りを見せだしてきていた。
「次から次にって。おかしいぜ絶対」
「しかもまたとんでもないのが」
テッペイはさらに泣きそうな顔を強めていた。
「えらいのですよ、今度も」
「何処のどいつが来たんだ、今度は」
「バルキー星人です、まずは」
「前基地の側に出たあいつか」
「はい」
リュウの問いに答える。
「それでバット星人」
「おい、それってあのゼットン引き連れて大暴れした奴だろ」
リュウもそれは知っていた。
「そうです、それです」
「それで最後は何だ?」
今度はジョージが問う。
「バーミン星人です。アーカイブドキュメントMACです」
見れば虫に似た外見の巨大な宇宙人もいた。
「どうなってるんだ。どうしてこんなに」
「うろたえることはない。ミライ」
「は、はい」
隊長はミライに声をかけてきた。ミライもそれに応える。
「向こうに回って避難民の誘導を。いいな」
「わかりました」
ミライはそれに頷く。そして素早く指差された方向に向かうのであった。
「あれっ、隊長」
それを見たコノミがふと気付いた。
「皆もう安全な場所に避難できた
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