暁 〜小説投稿サイト〜
私 あの人のこと 好きなのかも やっぱり好きなんだよ 昔からー
4-5
[1/3]

[8]前話 [1] 最後 [2]次話
 私がぐずぐずしている間に5月の連休に入っていて、峰ちゃんクラブも日光の駅前で行われる2日間のフェスタに参加することになっていて、私も駆り出されていた。屋台も新しいキッチンカーに代わっていた。車の中で立つこともできるし、横が上に開いて屋根みたいになるやつ。勘治さんていう人が、寄付してくれたらしい。もっとも、売上の幾らかを返していくらしいが・・。別の軽自動車で、私と真菜にしのぶさんと 桐山健介《きりやまけんすけ》農学部の2年生 の運転で会場まで、キッチンカーの方には、朋子リーダーと 鏡壱之進《かがみいちのしん》工学部の3年生の運転で向かっている。今回は6人でやることになっている。新入生も二人入っていたのだが、今回は参加していなかった。

 会場では、勘治さんを紹介されて、彼は我々の横でテントを構えていた。頭の横は見事に刈り上げていて、頭の上は髪の毛をちょんまげみたいにしていて、ハチマキをしている。割と身体付きも大きな人で一見怖そうな所謂、テキ屋さん風なのだ。彼は、ハンバーガーみたいな小さなサイズのお好み焼きに、八溝豚のベーコンという私には初めて聞く名前で、上にトッピングするらしい。のぼりには(幻の豚ベーコン)という文字があった。手伝いの女の子がひとり連れ添っていた。脚が長くてジーンの短パンにノースリーブのTシャツ姿で高校生かというような元気そうな娘。我々は、外房の海のタコ入りという怪しげな看板だった。たこ焼き6ケ\400という 高めの価格設定かなって私は思っていたけど、意見を言える立場じゃぁないので、黙っていたけど・・・。そして、揃いのオレンジの峰ちゃんと書かれたTシャツに腰だけの赤い前掛け。

 10時頃になって、チラホラ観光客の姿があって、女子は呼び込み、男子は焼き手になっていたのだけど・・・最初は素通りしていく人が多くって・・・だけど、隣では時たま求める人が居て・・・11時頃には、数人が並んでいた。我々のほうは、焼きあがったものが溜まり始めていた。

「マオ もっと声出してなーぁ 可愛いんだから 男はすぐ乗って来るよー 真菜は愛嬌で女を呼び込め!」と、車の奥から壱之進さんが

「なんやのー 私は 男の子ダメなのー?」

「いや そ〜いう訳じゃー 男でも良いよ けど マオは女の子には反感買われるんじゃぁないかと・・・真菜は女の子にも愛着を感じてもらえるんちゃうかなーって」

「どっみち 私は チビでブスですよーだ」と、言いながらも、みんなで改めて、呼び込みをしていると何人かは寄ってくれるようになったけど、蜂蜜レモン水のほうが\100なので結構売れていったのだ。それでも、私も張り切って声を掛け始めると

「本当に 国産のタコなんか? モロッコとかじゃぁないの?」と、男の子の3人連れが立ち止まってくれて

「ええ 漁師さんが獲っ
[8]前話 [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ