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私 あの人のこと 好きなのかも やっぱり好きなんだよ 昔からー
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てきたんですよーぅ」

「あたりまえヤン タコが向こうから歩いて来るわけないよーな」

「・・・でもー タコさんが食べて ちょーだいなって・・・向こうから・・」と、もじもじしていたら

「ふふっ 君 可愛いなぁー じゃぁ とりあえず1つ 旨かったら 帰りにも寄るよ 確かにタコに外房ってかいてあるんだろうな!」

「書いてへんねんけど 食べたらわかります! 味音痴 ちごーぉたら」とムキになって言い返していた。

「うー ますます 可愛いなぁー」と、なんだかんだで3人とも買ってくれた。

「その調子だぞ マオ」と、壱之進さんも調子に乗って来ていた。それからは、私が声を掛けていると男の子なんかは立ち止まって買い求めてくれていたし、カップルにも声を掛けていると男の人が買ってくれて、確かにその女の人は面白く無いような顔して待っていたのだ。

 お昼近くになるとそこそこ忙しくなってきたのだが、隣はもう行列が出来ていたのだ。向こうは\500なのだけど、ボリューム感が違うし、ワックスペーパーに包んで食べ歩きしやすいようにしていることもあるんだろう。幻の・・・っていうのも効いているみたい。20枚位を並べて焼いているんだけど、勘治さんは大汗で動き廻っていたのだ。

 そして、最初の3人組がまた やって来て、買い求めてくれたんだけど

「ねぇ ねぇ 君 学生? 連絡先教えてよー」と、しつこくって、それを聞いた朋子さんが

「あのねー そーいうのって 隣のお兄さんの許可要るよー 彼氏なんだからー」と、勘治さんの方を指していた。すると、3人は黙り込んでしまっていたのだ。

 夕方5時過ぎになって、隣は早々とテントも片付けていて、勘治さんが朋子さんのとこに寄って来て

「まぁ こういうとこのフェスタでは、もう少し工夫せんとあかんなぁー 外房のタコだけでは客は呼べへんでー せめて明石なんやけど高いからなぁー それより、あの子 マオってゆうんかー? 頑張っとったやないかー 美人は得やのー 峰ちゃんクラブの秘密兵器やなー 今度 メシでも誘ってええか?」

「ダメです! 直ぐに手 出そーぉとするんやからー 彼女はもう売約済みです 残念ですねー」

「ええーっ もう 売れたんかいなー そーやろなー 男がほっておく訳ないわなー」

 その日の終わりの反省会で、思ったほど売り上げが伸びなかったので、みんなが感じたことを出し合っている時に私は

「あのー 3個串に刺すってのはどうでしょうか? 団子みたいに \200で 買いやすいみたいなー」

「うーん 売上単価下がるしなぁー 冒険やでー」

「でも 買いやすいと思うんですよ 売上単価は客数でカバーできます それに 串の方が食べ歩きしやすいんじゃぁないですか?」

「でもよ パ
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