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ハドラーちゃんの強くてニューゲーム
第13話
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「いやぁーそれなんだけどさぁー、破邪の洞窟で合流呪文(リリルーラ)を発掘しなかったら、自分のメド―――」
ハドラーちゃんがフレイザード2号を思いっきり殴った。
「馬鹿者!貴様はさっきから何の考えも無い軽はずみな行動ばかりしおって!そんなに死に急ぎたいか貴様ぁー!」
ハドラーちゃんの激昂を見て、珍しく自分の軽率さを恥じるフレイザード2号であった。
「この俺の軍に入った以上、俺の許可無く死ぬ事は絶対に許さーん!」
「……はい」

異元扉を使って改めて大魔王バーンを野放しにしてはいけない事実を知ったハドラー軍は、改めて大魔王バーン対策を練る事にした。
「先ずは、我々にどの程度の猶予が有るか……そこから調べる必要が有りますな?」
その点については、強くてニューゲーム的なものがあるからなのか余裕のハドラーちゃん。
「その点については、そんなに心配無いと思うぞ」
その言葉にガンガディアが激昂する。
「何を仰っているのですかハドラー様!?敵はあれだけの数の黒の核晶(コア)を躊躇無く程の連中ですぞ!それなのに」
とここでハドラーちゃんが困ってしまった。下手に喋り過ぎれば自分が未来から来た事がバレてしまうからだ。
とは言え、まだまだ15年以上も余裕がある事を伝えるのも大事な事である。
故に、言葉を選びながらのちぐはぐな台詞になってしまった。
「ああ……確かに……あれだけの数の黒の核晶(コア)を爆破させれば、地上にもかなりのダメージを与えられるだろう……」
「だからこそなおさら―――」
「だがな……大魔王バーンの最終目標はな、魔界全土を太陽の光で照らしだす事なんだ。つまり、ただデタラメに黒の核晶(コア)を爆破させるだけではー……ダメだと思う……ぞ……」
このハドラーちゃんの苦しい言い訳的な屁理屈。実は的を射ており、六星魔法陣を併用し威力を増幅させる為に直径1メートルクラスの黒の核晶(コア)を何処に設置すれば良いのかを計算中であり、黒の核晶(コア)を設置する為の大魔宮(バーンパレス)もまだ完成していない。
「よくよく考えたら、魔界の奥地で採取される黒魔晶が必要と聞く。地上全土を包む光を生むとなると、どれだけの黒魔晶が必要になるか?」
「それにだ……奴は……本当に地上界を完全に消滅させたかを……ちゃんとこの目で確認したいー……筈……だ……」
その点はフレイザード2号が納得した。
「それって、私が極大消滅呪文(メドローア)を撃ち込む筈だった鳥の様な城の事だな?」
「つまり、大魔王バーンの地上界破壊計画は、大魔宮(バーンパレス)の完成なくして始まらないと?」
強くてニューゲーム的なもの以外の理由でまだ猶予がたっぷりある事を理解したハドラーちゃんが力強く頷く。
「それにだ!流石の大魔王バーンも俺の様な邪魔者をこれ以
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