第二話 兄弟戦士登場その三
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「幾ら何でもそうそう何体も出て来られてはこちらもかなわんよ」
「全く。念の為っていうのはいいけれどね」
秘書官もそう言う。
「けれど」
「まあここはシルバーブルーメを倒すことだけを考えよう」
「ですね。じゃあ」
「こちらガンフェニックス」
隊長から通信が入って来た。
「シルバーブルーメに接近した。応答頼む」
「はい、こちら本部」
コノミが出る。
「ガンフェニックスどうぞ」
「今から攻撃に入る。了解か」
「はい。ではお願いします」
「わかった。では行くぞ」
「GIG!」
ガンフェニックスに乗り込んでいる面々が返事をする。そしてシルバーブルーメに接近した。
そのクラゲに似た触手を振り回してくる。だがそれは楽にかわせた。
「何だ、攻撃は大したことがないな」
ジョージがそれを簡単に見切って述べた。
「いけるぜ、これは」
「そうね。思ったより楽そうね」
マリナもそれに同意する。
「じゃあ行くか」
「ああ」
ジョージは今度はリュウの言葉に応える。
「一気に終わらせるぞ!」
「よし!」
「いや、待って下さい」
しかしここでミライが止めた。
「どうした、ミライ」
「レーダーに反応です」
「何っ、レーダーに!?」
「こちらに向かって来る飛行物体。これは」
「大変です!」
基地でもコノミが叫んでいた。
「レーダーに反応!怪獣です!」
「何だとぉ!?またか」
補佐官がそれを聞いて困ったような嫌なような顔を見せる。
「一体どうなっとるんだ、一体」
「円盤生物です」
「しかも同類か!?」
テッペイの言葉に泣きそうな顔になる。
「それで今度は何だ」
「アーカイブドキュメントでアウトオブドキュメントを開きますと」
「うむ」
「円盤生物がいますんで」
「それで今度は何だね!?」
「これです」
コノミが出してきたのは赤い照る照る坊主みたいな怪獣であった。
「何か変なやつですね」
秘書官がそれを見て言う。
「いや、これって」
だがすぐに思い出した。
「あれですよ、あれ」
「あれじゃわからんって・・・・・・こいつまで来たのか!」
「アウトオブドキュメントにまた出ました!」
テッペイが叫ぶ。
「ノーバです」
「こいつだよ!」
補佐官は叫ぶ。
「こいつまで来ておったのか」
「それにまた反応です!」
コノミがまた叫ぶ。
「今度は」
「ブラックエンドです!」
「無茶苦茶ではないか!」
補佐官はもうパニック状態であった。といっても本当にはパニックにはなっていない。声がそう聞こえるだけであった。
「これはまずいぞ。何かある」
「はい、これだけ円盤生物が一斉に出るとなると」
「いますね、あれが」
テッペイと秘書官が言う。
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