第一話 海から来た怪獣その四
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「手強いぞ」
「わかりました。円盤獣ですよね」
「小型で、そこから巨大化する」
「それを操るのがブラック指令」
「そうだ、だがおそらくは円盤獣を倒していき最後に」
「ブラック指令を」
「やるぞ、まずはあの男を」
「ええ」
こうして二人の目標はまずは決まった。それをシンゴは温かい目で離れた場所から見ている。だが彼の他にも二人を見ている目があった。それは宇宙の遥か彼方にあった。
「さて、諸君」
そこには宇宙人達が集まっていた。メフィラス星人が円になりそれぞれの席に立っている同志達に顔を向けて言う。
「今ウルトラマンメビウスとウルトラマンヒカリの戦いを見たわけだが」
「うむ」
見れば錚錚たる顔触れであった。宇宙にその悪名を轟かせる宇宙人ばかりであった。
ガッツ星人にナックル星人、テンペラー星人。バルタン星人にメトロン星人等であった。ヒッポリト星人までいた。宇宙を征服しかねない面子であった。
「まずはかなりの力を持っているな」
ガッツ星人が述べた。
「荒々しいながら」
「迂闊に手を出すのは危険だな」
次にナックル星人が言う。彼等はまずは慎重案であった。
「それではだ」
メトロン星人が言う。
「あれの封印を解くか、やはり」
「ウルトラキラーザウルスの」
ファイアー星人がそれを聞いて声をあげた。
「そうだな。悪くないかも知れぬ」
カタン星人がそれに頷く。
「メフィラスよ、どうするか」
ミステラー星人がメフィラス星人に問う。
「封印を解くのか?」
バルタン星人もまた。
「それとも我等だけで」
次にテンペラー星人が強硬案をちらつかせる。
「いや、諸君ここは落ち着いていこう」
だがメフィラス星人はここでは一同を落ち着かせた。
「むう」
「ウルトラキラーザウルスの復活は予定に入っている」
「では」
「だがだ。あれの中には何がいる?」
「ヤプールだ」
ヒッポリト星人が述べた。
「奴等がいる」
「そう、ヤプールだ。彼等の性質は諸君も知っているだろう」
「確かに」
「下手をすれば我等とて手玉に取られるか操られかねない」
「そうだ、ヤプールは謀略にかけては天才的だ。決して油断出来ない相手だ」
「ではどうする」
宇宙人達はメフィラス星人に問う。
「ウルトラキラーザウルスの封印を解くにしてもだ」
「ヤプールの封印を解かなければいい」
メフィラス星人はこう述べた。
「あくまでウルトラキラーザウルスだけに絞る」
「それでは」
「うむ、ヤプールは我々にとっても強敵になる」
彼はもうそれを読んでいた。そして皆それに納得する。ヤプールの邪悪さはこの場にいる全ての者もよく知っているものであるからだ。
「まずは置いておこう」
「わかった」
「それにだ」
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