第一話 海から来た怪獣その三
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「さあ来い」
バードンを見据えて言う。
「俺はそう簡単にはやられはしないぞ」
向かって来るバードンをまずは防いだ。今度は嘴で突こうとしてきたがそれを掴んで引き離す。
だがそこでバードンの脚を受けた。蹴り飛ばされ倒れたところにバードンの炎が来た。
「ヒカリ!」
メビウスがそれを見て叫ぶ。だがヒカリはそれを紙一重でかわした。
首を左に捻ってかわしたのだ。そして素早く立ち上がると今度は彼が左足で蹴りを繰り出してバードンを吹き飛ばした。
それからまた間合いを詰めて殴り合いを演じる。バードンの嘴をまたかわしたところで今度は車背負いをして叩き付けた。
それで頃合いよしと見たのか間合いを取って止めを放った。
今までの戦いでダメージを受けていたバードンにこれをかわすことはできなかった。それの直撃を胸に受けそれで爆発して果てたのであった。
「やったな、ヒカリ」
メビウスは強敵を退けたヒカリに声をかけてきた。
「また腕をあげられたみたいですね」
「ああ」
ヒカリはそれに応えた。そしてメビウスと向かい合う。
「それでどうしたんですか、話って」
「実はな、メビウス」
ヒカリはメビウスに対して話をはじめた。それは恐るべきものであった。
「何だって、あいつ等が」
「そうだ」
二人は人間の姿に戻っていた。ヒカリはセリザワ=カズヤになってミライであるメビウスと話をしていた。場所は神戸のある喫茶店であった。
「メフィラス星人が」
「それも兄弟でだ。同盟関係にいる連中がそれが」
「ガッツ星人にナックル星人」
「それにテンペラー星人にヒッポリト星人もな。他にも大勢いる」
どれも宇宙でその強力さと極悪さを知られた者達である。メビウスも彼等はよく知っていた。
「随分悪名高い宇宙人ばかりじゃないですか」
「だから俺が地球に戻って来た」
カズヤは言う。
「御前でも危ないと思ってな」
「他にもいるんですか!?」
「ああ」
彼は答えた。
「後でリストを渡す。札付きばかりだ」
「札付き、ですか」
「かって先輩達がな。てこずった奴等ばかりだ」
「そうなんですか」
「既に一人神戸の中に入り込んでいる」
「誰ですか、それは」
ミライの目が警戒で光った。
「ブラック指令だ」
「ブラック指令!?かってMACを滅ぼしたあの」
「そうだ、既に入り込んでいるらしい」
「一体何の為なんです、それは」
「まずは落ち着け」
「は、はい」
カズヤに言われて身を乗り出していたのをまた座りなおした。そしてまた話に戻った。
「実はな、この神戸にとんでもないのが封印されているらしい」
「とんでもないのが」
「ウルトラキラーザウルスの話は知っているな」
「ええ」
「それがここに封印されているんだ」
「じゃ
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