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私 あの人のこと 好きなのかも やっぱり好きなんだよ 昔からー
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出来ないので、自分でなんとかするしかないんです だから 大阪名物でっせー ちょこっとでも 稼げればと思って 昼間は学校でっしゃろー そやから、夜にと思って」って・・・その後、そのお兄さんは、お金を返してきて、たこ焼きを買ってくれたんだって その話を聞いてから 私も ちょこちょこ手伝う様になったの それが、峰ちゃんクラブのきっかけよ 峰ちゃんクラブは私が勝手にネーミングしたの」

「なんか すご〜い 始まりなんですねー」

「そーなんよ それでね その勘治さんっていうの 食わせ者でね 後でわかったんだけど 大阪の天下茶屋のたこ焼き屋さんの息子でね そのお店が流行っていて3店舗あるのよ 仕送り出来ないなんてウソよ それにね 昼間でもスーパーの敷地で店をやっていて、けっこう稼いでいたって話よー だから 私も 夜の駅前の時は手伝いに行くでしょ バイト代 はずんでくれてね でも、時々来る お兄さんは恐かったけど・・・勘治さんは可愛がられてたの どうしてか気に入られたみたい」

 その間に、しのぶ先輩がお好み焼きを焼いていてくれて

「おいしいー これっ」と、みんなが食べていて

「そうでしょ 私の自慢のレシピなの ソースもブレンドしてあるのよ」

「それで その屋台を先輩が引き継いだんですか?」

「まぁねー 彼は留年してね その間に私はチームを増やして行って、彼が卒業した後に、今の軽バンを置いて行ったの もう、屋台を引っ張っている時代じゃぁないよ もっと行動範囲を広げろって」

「ふ〜ん 伝説の人みたい」

「そんなんじゃぁなくってね 調子いいっていうか要領いいのよね このお好み焼きのレシピ私から奪ってさー 屋台で売り始めたりしてね それまではたこ焼きだけだったのにー でも何とか卒業してね その前に鬼怒川の温泉旅館の仲居さんと仲良くなって、居候みたいにしてたんだけど 今は、旅館で働いている人にたこ焼きとかお好み焼き 届けてるのよー これが、結構 売れていてね 儲かっているみたい 去年の秋も県営グラウンドでフェスタがあって 峰ちゃんも出店したの そーしたらさー あの人 すご〜い 外車に乗って来てさー 今度、草津温泉にも2号店出すようなこと言ってたのよ なんだか あの人 何しに大学に来たのかしらー で ちゃんと卒業してるのよねー 私なんか 必死で峰ちゃんクラブ引き継いでるのにさー ちょっと そいつに魅かれてしまったことがあったけど 自分でもバカみたい でも なんか 優しいとこもあるんだよー」

 朋子先輩はひとりでビールも飲んでいて、次第に酔っぱらってきている様子だった。帰る時に、しのぶ先輩が言っていたのだけど

「朋子先輩は いつも 飲み過ぎるんよねー クラブの飲み会でも 男の子に平気で抱き付いていくし・・・ 今日は おとな
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