暁 〜小説投稿サイト〜
私 あの人のこと 好きなのかも やっぱり好きなんだよ 昔からー
第4章
4-1
[1/2]

[8]前話 [1] 最後 [2]次話
 入学式の日。お母さんが、紺のワンピースを用意してくれて、お母さんは式に出ると言っていたんだけど、子供じゃぁ無いんだからと断ったのだ。だけど、女子寮に入ることが出来て、入寮の時は、一緒に来てくれて、洋服なんか買い物をしてくれていた。下着なんかも、今までは子供っぽいのばっかりだからと、少し、色物とかレースで飾られたものなんかも買ってくれたのだ。

 体育館で式は行われ、翌日からはオリエンテーションなんだけど、私は、寮に入った新入生3人と行動を一緒にしていた。ひとりは、同じ農学部なんだけど学科は違う鳥取出身の進藤真菜(しんどうまな)ちゃん。もうひとりは工学部で福島出身の宮古香苗(みやこかなえ)ちゃん。

 式を終えて出て来ると様々なサークルの人が勧誘で声を掛けてきそうなので、私達は反対のグラウンドほうに足を向けていた。新入生らしき人が何組かのグループが居るだけで、在校生らしき人は居なかったけど、体育館とかテニスコートがあって、トラックにはラグビーのポストがそびえていた。あの人がここで走り回っているんだろうかと・・・。でも、別のキャンパスにもグラウンドがあるって聞いていた。練習って そっちなんだろうか

 帰る時になって、校門のほうに行くと、まだ勧誘の人達が居て、目ざとく私を見つけたようで

「居た 居た やっぱり 合格したろぅ? 竹刀の効果だよ」と、あの時の人だ。

「ちゃうわー 実力! でも あの時はありがとうございました。スッキリしました」

「だろう? だからさー 今日は ホラッ ダミーの人形に面を被せた 竹刀を振るのを体験してもらう為だよ」

「ワァオー すご〜い ウチ やってもええやろか? ねぇ みんなもやってみようよー」と、真菜ちゃんと香苗ちゃんを誘って、私は2度目なんでバシッと鋭い音がしていたけど、他のふたりはボシャツと弱弱しい音。

「君はやっぱり すじが良いみたいだよ ねぇ 剣道部 入ってよー 俺 教育3年の 三日月俊平(みかづきしゅんぺい) 君 名前は?」

「・・・お・く・う・ら です」

「オクウラさんねー で 下は?」

「・・・安心してください 穿いていますよー」私は とんでもないジョーダンを言ってしまった。自分でも幾らか浮かれているように思えた。

「ひゃぁー おもしろい子だね 関西の子? 君みたいなの 入って欲しいなぁー 今、女の子の部員も3人いるんだよ」

 そんなことを話していると、少し、離れたところで・・ 居た たぶん あの人 ラグビーの勧誘なんだろう そーなんだろうけど 男の子にばっかり声を掛けている姿が見えた。久々に見る陽に焼けた顔。懐かしい・・・。だけど、私は声を掛けれなかった。怖かったのだ。知らんぷりされると・・・どうすれば・・・

「あのー 私は 
[8]前話 [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ